TBS井上貴博アナウンサー(42)が、キャスターを務める6日放送の同局系「Nスタ」(月~金曜午後3時49分)に出演。簗和生農相が衆院選で自身を応援しなかった自治体の道路予算を「大幅にカットした」と発言した問題について、ぴしゃりと指摘した。

番組のトップでこの話題を取り上げた。首長が簗氏を支持しなかった那須烏山市では、今年度の交付金の一部が前年比約65%減、那珂川町は前年比約54%減となった一方、簗氏を支持した那須塩原市は前年比約11%増、那須町では前年比約34%増となっていたことが分かったと伝えた。

井上アナは「簗大臣の今回の発言は、『自分を応援しないと予算をカットする』と。恫喝(どうかつ)に近い発言をしたわけです」と率直に語り、「その後の会見対応もあまりにひどかったと、私個人的には感じるんですが」と厳しい口調で語った。

続けて「でもきっとこういった考え方をお持ちの国会議員って一定数いらっしゃるんだろうなと思いますし」としつつ、「実際に予算が減っている自治体がある。これは事実です。ではなぜその予算が減ったのか、合理的に説明していただかないと到底納得はできない」と迫った。

出水麻衣アナも「野党の一部からは全省庁を調査して欲しいみたいな声も聞かれてまして、私たちも同様の気持ちになっています。こういった事態を機に、本当に丁寧な説明が求められると思います」と応じると、井上アナは「一部ではなく全体省庁どうなのか、行政がゆがめられていた恐れは本当にないのか」と懸念を示していた。

簗氏の発言は一部週刊誌に報じられた。2日の会見では音声について事実関係を明確に認めなかったが、5日には国会内で取材に応じ、発言を撤回した上で「このような発言をしたことは不徳のいたすところ」などと謝罪。国交省に予算カットを働きかけた事実はないとした。