嵐櫻井翔(41)が2日、キャスターを務める日本テレビ系報道番組「news zero」(月~木曜午後11時、金曜午後11時半)に出演し、所属するジャニーズ事務所が同日に行った、創業者ジャニー喜多川氏(19年死去)の性加害問題をめぐる会見について言及した。

番組では冒頭から30分以上にわたって同会見について取り上げた。櫻井はメインキャスターの有働由美子から質問される形で、同事務所がタレントとエージェント契約を結ぶ新会社を立ち上げることについて、事前に嵐のメンバー5人で説明を受けたと明かし「もう少し大きな枠組みというか、こう考えているという説明にとどまっていたので。これから詰めていくという説明でした」と振り返った。エージェント契約には「自由度が増したり、選択肢が増えたりする一方で責任も大きくなっていくと感じています」といい「ポジティブな面もあれば不安も感じている。今日現在では両方感じています」と語った。

嵐メンバーとは密に連絡を取り合っていることも明かした。「僕個人の会社との契約なのか、新会社とグループでの契約なのか、または両方なのか、全ての可能性をテーブルに乗せてじっくり考えていかなきゃいけないなと思っています」とした。

同事務所が名称を変更し、被害者補償後に廃業する方針を発表したことについては「何よりも被害者の方の事を考えれば、ジャニーズという名前との決別は絶対に必要だと考えていました」といい「20年以上所属している身なので、廃業する、つぶしていくインパクトはありましたけど、性加害は許さないということ、被害者の方を思えば、廃業という選択肢の他ははなかったかなと思います」と語った。

有働キャスターから「ここ最近は振り回されたんじゃないですか」と問われると「私自身も日々、いろんなニュースを目にしますので、焦りの中にいるというか、そうした中では遅いなとか後手後手だなとも感じていました」と振り返り「社名変更、マネジメント会社設立、という話も前回の会見での批判を受けてから発表になった印象を受けています。今回発表した案があるのであれば、もう少しは早く発表できなかったのかなという思いもあります」と率直に語った。被害者補償ではスピード感に加え、今、声をあげられない人のために門戸を長くあけておくことも必要だとした。

同事務所は9月7日にも同問題に関して会見を行っており、この日が2度目。櫻井はこの時も同番組にVTR出演し「生まれ変わっていくような決意を感じた。加害を認めたという点で、被害者の方と向き合っていくスタートになるんだと覚悟を同時に感じています」などと語っていた。

櫻井自身も影響は受けており、2011年からCM出演しているアフラック生命保険は今回の問題を受けてジャニーズ事務所との広告契約を解除する方針を明らかに。所属タレントに非はないとして櫻井翔個人との契約への変更を検討するとした。

また、アサヒグループホールディングスも同問題を受け、「今後、ジャニーズ事務所のタレントを起用した広告や新たな販促は展開しない」方針を明らかにした。現時点の契約は、満了後は更新しないとし、櫻井はアサヒ飲料の「三ツ矢サイダー」のCMの出演していた。

発言の場となった「news zero」を放送する日本テレビも例外ではなく、9月の定例社長会見では石澤顕社長が起用中タレントの変更は現時点では否定したものの、今後の事務所の動向や「民間企業ですのでCM出稿スポンサーの方々の考え方も十分に参考にさせてもらいながら、総合的に適切に判断をしていきたい」と語っていた。また、日テレはこの日の会見を受けて声明文を発表。「公表された内容には日本テレビが申し入れていた事務所の名称変更、補償とマネジメントの組織の分離、被害者との直接かつ十分な対話を踏まえた実効的な救済制度および適切な補償の実施、再発防止策の実施および公表などの内容が含まれており、一定の前進があったと受け止めております」と評価。「日本テレビはその取り組みが早急かつ確実に実施されるようジャニーズ事務所と適切な対話を続け、進捗(しんちょく)を注視してまいります。また、所属タレントの新規の起用については、本日表明された対策が確実に実施されているか見極め、適切に判断してまいります」とつづっていた。