ロックバンドくるり初のドキュメンタリー映画「くるりのえいが」(佐渡岳利監督)公開記念舞台あいさつが14日、東京・新宿ピカデリーで行われた。
ベース&ボーカル佐藤征史(46)は「自分の妻に『ちょっと、一緒に行かへん?』と聞いたら『あんたは、死んでもいやや!』と言われたんですけど」と明かした。そして「それは、そうやなと思ったので、今度、誰かと一緒に見に行って気分を味わいたい」と笑った。
「くるりのえいが」は、1996年(平8)9月ごろに立命大の音楽サークル「ロック・コミューン」で結成し、98年に「東京」でメジャーデビューした、くるりが、10月4日リリースの14枚目のアルバム「感覚は道標」制作する過程に密着。ボーカル&ギター岸田繁(47)と佐藤が、オリジナルメンバーながら02年8月に音楽性の違いで脱退したドラムの森信行(48)に声をかけ、3人で新たな楽曲を作る日々を克明にとらえた。
静岡県伊東市の伊豆スタジオで約1カ月、合宿してレコーディングした、くるりとスタッフが中心に描かれた。また地元・京都で創業50年の老舗ライブハウス「拾得」での貴重なライブも収録。そこに、結成当時のプロモーション映像、ライブの映像を絡めながら、なぜ今、また3人での曲作りを選択し、どのように新アルバムが生み出されていったのか、くるりの創作の裏側、秘密にも迫った。
司会からデビュー当時のエピソードを聞かれると、岸田は「僕は今も京都に住んでるんですけど、レコーディングで綾瀬の知り合いのスタジオで、遊んでるうちに『東京』の何となくの側ができた」と振り返った。そして「菓子を買おうと思ったら全然、お金持ってない…5円しかなくて。佐藤さんはバンドの中でも豊かな方…それでも800円くらいで、缶コーヒー…ダイドーのデミタスコーヒーを買いに行った。佐藤さんから小銭もろて、デミタスティーというのがあって、おいしいと思った。僕はあまり自分の実体験を、具体的にあったことを書かない方なんですけど『飲み物を買いにゆく』という歌詞は、佐藤さんが120円、くれたので…」と、当時のエピソードが歌詞になったと明かした。
岸田が「返します、今度」と、120円を返していなかったと明かすと、佐藤は「(貸した120円が歌詞になって)良かったです。当時は貸してる、お金が貯まったら全部、ラーメンで返してもらいました」と返した。岸田が「返していない。でも学生時代(ラーメンで)チャラになった。ラーメン、おごります」と、30年近くたった今、改めてラーメンをおごると約束した。



