元テレビ朝日社員の玉川徹氏は12日、同局系「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜午前8時)に生出演。日本時間の12日未明に開幕したFIFAワールドカップ(W杯)北中米大会で、チケットの価格高騰が指摘されることをめぐり、「スポーツの国際大会が米国に行くと、(本来の目的が)ゆがむのではないか」と私見を口にした。今大会から初めて導入されたチケットの「ダイナミック・プライシング」制度が、価格高騰の背景の一因となっているという話題の中で述べた。この日の放送は恒例のパネル企画で、W杯を特集。「サッカー大好き芸人」として2014年ブラジル大会以降、3大会連続で現地観戦し、番組出演後に今大会も現地観戦するため成田空港に直行するというお笑いコンビ、カカロニのすがや(35)がゲスト解説で出演し、日本代表や大会の見どころなどについて解説した。その中で話題は、今大会から初めて導入されたチケットの「ダイナミック・プライシング」制度に及んだ。需要に応じて価格が変動するため、購入希望者が多い試合の価格はより高くなり、さらにFIFAの公式サイトで、チケットの再販売が可能となったことで、以前は購入価格以上で再販できなかったものが今回からその制限がなくなることに触れられた。
すがやは「とんでもないこと」と語り、「これまでは自分が行けなくなった試合のチケットは定価でお譲りすることができたが、今大会からは自由に値段を決めていい。手数料の何割かFIFAがもらう仕組みで、行く気のない人がチケットを買って高額で売るみたいなことがあふれて、今とんでもない価格になっている」と主張。金曜コメンテーターを務める元プロ野球選手でタレントの長嶋一茂も、「このチケット高騰というのは、本当に解せない」とした上で、新たな制度を導入したFIFAのインファンティーノ会長を「あのつるっぱげみたいなオヤジ、おれはきらいなんだよ。本当にスポーツを何だと思っているんだと、真剣に思っている」と、頭をそり上げたような容姿で知られるインファンティーノ氏への強い怒りを口にし、羽鳥にたしなめられる場面もあった。
一方、玉川氏は「お金がない人はテレビで見てよ、ということなのかもしれないけれど、その放映権もえらい高くして取ろうとしているんだけど」と指摘した上で、「スタジアムで見るというのは、本当のファンにとって4年に1回の楽しみなんでしょ?そういうふうなものが、お金を持っている人たちだけが行ける場になっちゃう可能性がある。これだとね」と懸念を示した。すがやを念頭に「売れていない時から、ここ(W杯期間中)はワールドカップがあるから仕事を入れないでくれと言っちゃう」と述べ、すがやが「どうせ(仕事)が入らないのに言っているんですよ」と笑わせると、「そんな芸人さんがいるスポーツなのに」と述べ、本当に観戦したいファンがなかなか見ることができないようになりつつある現状を嘆くように述べた。
その上で「大会がアメリカに行くと、ゆがむんじゃない?」と指摘。「オリンピックも、ロサンゼルス・オリンピックからでしょ?商業主義的になったのは」と述べ、1984年のロサンゼルス大会に言及。羽鳥が「そうだったよね」と応じると、「どうも、そういう世界大会がアメリカに行くと、(本来の目的が)変質して、そのまま変質した状態で動いていくという感じ。あるなあ」とポツリ。羽鳥は「そういう面でも、今回の大会を見ていく面もあるというところです」と説明した。



