アリスのリーダーでシンガー・ソングライターの谷村新司さんが10月8日、亡くなった。74歳。16日、所属事務所が発表した。谷村さんの訃報を受け、活動をともにしたアリスの堀内孝雄(73)矢沢透(74)が所属事務所を通じてコメントを発表。音楽だけでなく、さまざまな活動をしてきた谷村さんらしく、各界から追悼のコメントが寄せられた。
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盟友の訃報に、堀内と矢沢は、悲しみにくれた。堀内は「僕にとってのチンペイ(谷村)さんは、50年来の親友であり、『アリス』のリーダーであり、そして良きライバル」とし、「もうちょっと待っていてね、キン(矢沢)ちゃんと、もう少しだけ頑張るね」と続けた。矢沢は「谷村なら大丈夫、谷村ならきっと戻ってくる、根拠のない確信めいたものを感じておりました。でも谷村は戻ってきませんでした! もういないんです。悲しいというより悔しいんです。谷村はもう僕たちのみんなの心の中にしか住む場所がないのです」とつづった。
夢はかなわかった。昨年、谷村さんは活動50年を迎え、開催したアリスの記念ライブを機に「また3人でリスタートして10年続けよう」と「アリスSDGs」と銘打った目標を立てていた。堀内は「突然の別れに驚きを隠せません。来年のツアーに向けて回復に向かっていると伺っていただけに残念です」。矢沢も「若さのあくも抜け『これからは本当に音楽を楽しんでやっていこうね』と新しいアリスの始まりに胸躍らせていた矢先のことでした」と悲しんだ。
アリス結成当時のことも振り返った。堀内は「学生時代に、『プロにならないか? と、一緒にアリスをやろう』と、誘ってくれたとき、心の底からうれしかった。チンペイさんが、あの時誘ってくれなかったら、今の僕はありません。ずっと一緒に音楽活動ができたことが幸せでした」と感謝。矢沢も「東京に住む僕と大阪に住む谷村と、何の因果か運命の出会いか 堀内を紹介され3人アリスとして歩み始めました」と回想した。
もう3人のハーモニーは見られない。堀内は「心から、ありがとう。安らかに。ご冥福をお祈り申し上げます」。矢沢も「思い出せば必ず胸にやってきます、どうか谷村を忘れないでください。今まで谷村をアリスを応援してくださってありがとうございました」と天国の谷村さんへ言葉を送った。



