17日に訃報が発表された歌手KANさんが長年レギュラー出演していた大阪・FM COCOLOの「Wabi-Sabiレディオ・ショー」(土曜午後6時)が18日放送され、スターダスト☆レビュー根本要(66)とシンガー・ソングライター馬場俊英(56)が追悼の言葉を送った。

KANさんは同番組枠で今年3月、メッケル憩室癌(がん)に罹患(りかん)したことを公表した。馬場は「ちょうど、BBKN(馬場KAN)配信というのをやっていて、今年の2月にスキマスイッチと一緒にビリヤードをやろうと言っていて」と振り返ると「日程の調整をしていて、KANさん待ちみたいになって、KANさんは『絶対やりたい』っておっしゃっていて、ギリギリまで待って検査の結果わかるまで、スキマにも空けておいてもらって。病院に検査に行かれて、分かったらすぐ来てくださって。実はこういう状況だ、というお話をされて」とやりとりを明かした。

KANさんの対応について「まだ延期のツアーの公演があって。僕は口には出さなかったんですけど『すぐに治療に入って欲しいな』と思っていたんですけど」と回想しながら、必ず自分の公演と、杉真理さんたちとの(3月の公演)「Dear BEATLES」があるからそこまでやるんだ、とおっしゃっていて」と紹介。馬場は「真意が分からなかったんですけど、その時はKANさんなりに決まったステージをここでやりきるんだ、という思いがあったのかな」と思いをはせた。

根本も「結果ね、それが最後のライブになってしまっって。本当にあの人は有言実行の人。決めたモノは何が何でもやり通す。意地じゃなくて、それが自分にとって良いモノであり、正しいモノであり、みんなに見てほしいモノだから」とKANさんの人柄に触れると、馬場は「素晴らしいライブ。病気のことは口にせず」と公演を説明。根本が「とにかくモノを作る…情熱じゃないね、執念だね」と相づちを打ち、馬場は「配信でも、ものすごい執着。やっている時はもういいんじゃないかな、と思うんですけど、終わった時はKANさんが正しかったと思うんです。途中、揺れた自分を反省する。ものづくりに対する執着を見せてもらった」と感謝した。

KANさんは同番組の前身「KANと要のWabi-Sabiナイト」に長らく出演。今年3月に同番組で病状を報告した後も番組への意欲は衰えず「Wabi-Sabiレディオ・ショー」に番組名変更後も10月までリモートで出演を続けた。

KANさんが今年3月に罹患(りかん)を公表したメッケル憩室がんは、憩室と呼ばれる内臓の外側に飛び出た袋状の突起物が、小腸の壁の一部にできたもので、出産の際に胎児と母体を結んでいる卵黄管が、出産後に残ってでき、そこに、がんが発生する。この憩室が生まれつきみられる人は人口の0・6%から2%程度とされ、男性に多く、ほとんどの人は無症状と言われている。