モデルで女優の早河ルカ(20)が、映画初出演で「恐解釈 桃太郎」(鳴瀬聖人監督、12月8日公開)に主演する。

昔話の「桃太郎」を大胆にアレンジ。事故物件を舞台に、男が封印された鬼の恨みに取りつかれて血みどろの惨劇を起こす。早河は、お供にこっくりさん、人形のメリーさん、番町皿屋敷のお菊さんを引き連れて“鬼退治”に立ち上がる占い少女・桃を演じている。大きな目が印象的な早河に聞いてみた。【小谷野俊哉】

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映画初出演で初主演。

「もともとホラーがめちゃくちゃ好きで、ホラー映画に携わりたいなと思っていました。だから話が来た時は、すごくうれしかったですね。ただ『恐解釈 桃太郎』っていうタイトルのインパクトがすごくて、見た瞬間からどんな映画なんだろうと思いました。桃太郎の童話のイメージが強かったので“恐解釈”でどうなるのかと。だけど、ここまですごいとは思いませんでした」

モデル活動、そして今年7月期のBSフジ「アイドルだった俺が、配達員になった。」で、連続ドラマ初出演。

「演劇経験が少なくて、映画も初めてなのに主演っていうのはびっくりでした。すぐ、お母さんに電話しました。桃ちゃんという子は感情表現がすごく豊かな子ですごく変わるので、桃ちゃんの気持ちになりきって変化していくのがすごく難しかったですね。めちゃくちゃレッスンして、今も練習中なんですけど、これからも挑戦していきたいと思っています」

鬼の恨みに取りつかれる青年・鬼島役は俳優長村航希(29)。白ブリーフ一丁で包丁を手に惨劇を繰り広げる。

「撮影現場では、オフの時でも長村さんが怖かったです。演技してる時はもちろん鬼が乗り移った感じで、結構リアルにやってましたから。でも、オン・オフをしにくい感じで、撮影シーンじゃない時でも、ずっとテンションを保っていなくちゃいけない感じで。本に怖かったです」

お供がこっくりさん、メリーさん、お菊さん。

「お菊さんがそれこそインパクトが強くて、白塗りで口から黒い液体を出したりするんですけど。撮影中は、ずっとお化けと一緒にいたっていう感じですね」

芸能界デビューはO歳の時だ。

「3つ年上の兄がいて、子役事務所に入って芸能活動をしていました。そこに一緒にいた時にスカウトしてもらって、0歳、赤ちゃんの時から子役としてドラマに出たりしていました。小学校に入ってからは芸能活動をやめて、中学生になってからアイドルユニットで少し活動しました。高校生になって『高一ミスコン』に出させてもらって、そこからまた本格的に始めたという感じですね」

現在所属する事務所、プラチナムプロダクションにスカウトされて、2020年(令2)にABEMAの恋愛リアリティー「今日、好きになりました。」に出演。バラエティー、ドラマと活動の場を広げ、モデルとしても活躍している。

「昔あった『Ranzuki』っていうギャル雑誌が、21年からYouTubeで復活して、昨年10月に雑誌も復活しました。復活した最初から専属でモデルをやらせてもらっています。11月14日に発売した、今本屋さんに並んでいる復活第2弾で初めてピンで表紙をやらせてもらいました。それは結構、自分の中ではすごい達成感がありました。ピンで雑誌の表紙やったら一丁前かな、ぐらいの感じはありますね。その表紙を決めるバトルがあって、予約数でバトルで1位だった人が表紙っていう形になんです。競争でどう勝ち残るかなので、本屋さんで自分が表紙の雑誌が置かれていてるのを見て、不思議な感覚になりました。親にも、すごく喜んでもらえて、すごくうれしかったです」

現在、大学で保育士の資格を取る勉強をしている。来年は国家資格の試験に挑戦する。

「もともと片平なぎさ主演の『赤い霊柩車』シリーズとか刑事系のドラマがすごい好きなんです。それで、小さい時から渡辺えりさん主演のたくさんの資格を持つおばさんの刑事ドラマ『100の資格を持つ女~ふたりのバツイチ殺人捜査~』を見ていて、そのおばさん刑事に憧れて私も100個資格を取るって(笑い)。他にヘアメークの資格と、あとサービス接遇検定っていう接客用の資格を取っています。保育士の資格は実習が結構あるんです。ピアノとか歌とかいろいろあって、その試験全部合格してからの国家試験。ピアノは習ったことがなくて、大学に入ってから始めました。すごい難しいものを弾くわけじゃないんですけど、最初に始めた時に3時間くらいぶっ通しでやって、片手ではなんとなく弾けるかなぐらいには。今は一応、両手で弾けるんですけど、ちょっと難しいっていう感じですね」

オフの日はたっぷり睡眠を取る。最近、ゴルフを始めた。

「少し前に親の影響でゴルフをちょっとかじったりしてたんですけど、本格的始めたいと思っています。スポーツは幼稚園の時からチアダンスを7年間くらいやってて、あとは卓球を4年間くらいやってました。ゴルフはラウンドまではできてなくて、何回か打ちっぱなしとか行ってる段階。年が明けて春にはラウンドデビューしたいですね」

20歳、充実した1年も残り1カ月。

「今年はお仕事をたくさんやらせてもらって、次はどんくらいハードルの高い目標を掲げたらいいのかって感じなんですけど(笑い)。今回、主演で演技をやらせてもらったので、もう少し演技に関わるお仕事をやっていきたいと欲が出てきました。殺人ドラマとか警察ものが好きなので、出られたらうれしいですね。『相棒』とか『科捜研の女』とか、めっちゃ好きなんです。『相棒』に、一瞬で殺される役でもいいので出てみたい。今回の作品は、私が鬼を退治する側だったんですけど、殺される時の演技はどういうものなのかとか考えています。階段を転げ落ちるとかはイメージできるんですけど、銃で撃たれるとか、刺されるのとかをやってみたい。どういう感じなのかな。来年は殺される役が目標です」

死ぬことなんて想像できない、若さに満ちあふれている。

◆早河(はやかわ)ルカ 2003年(平15)4月19日、埼玉県生まれ。0歳から幼稚園まで子役として活動。中学時代にアイドルユニットに参加。2019年(平31)に「高一ミスコン」ファイナリスト。20年(令2)ABEMAの恋愛リアリティー「今日、好きになりました。」。23年BSフジ「アイドルだった俺が、配達員になった。」。151センチ。血液型A。