落語家の立川志らく(60)が19日、X(旧ツイッター)を更新。小泉今日子(57)のバラエティー番組についての発言に「看過出来ない」として異を唱えた。
志らくは「キョンキョンがバラエティはくだらないから出演しないと言った」と、小泉が一部メディアのインタビューで語った言葉に反応。「はっきり物事を言うその姿はかっこいい」とした上で、「『くだらないから出演しない』は看過出来ない。そのくだらない世界に命をかけている人も沢山いる」と、バラエティー番組に出演する芸人や携わるスタッフらの思いを代弁した。
続けて「落語だってくだらないよ」「なくてもいい仕事と言われている。落語ファンの数なんて人口の0.1%くらいだ。なくなったって世の中屁でもない」と、自身の仕事である伝統芸能を例にあげ、「でもね、それに命をかけて、間がどうのこうの、リズムが、与太郎のギャグがなんてどうでもいいことに人生を賭けているのが落語家だし、それがかっこいいと思っているし、それを応援してくれる人々が少なからずいる」と自負した。
また、「歌謡曲だって興味ない人からすればくだらないと言えばくだらないよ」と引き合いに出し、「でもその歌に元気づけられたりしている人が沢山いるんだ。くだらなくて何故いけない。くだらないものだからこそ続いてきたんだし、素晴らしいんだ」と持論を展開。「なんてったってアイドルなんてモーツァルトに比べたらあんなくだらない歌はない。だから凄いんだ」と、小泉のヒット曲についても私見を述べた。
その後の投稿では「勿論、彼女はただくだらないから出演しないと言っているわけではない。時代が変わったのに昔と同じムードのままだから、と彼女はおっしゃっている」と、あらためて小泉の発言について言及した上で、「でもね、それならそう言えばいい。昔と変わっていないから私は出演しないんだと。それが昔と変わらないからくだらない、だから出ないとなるとね、これは失礼です」と、ピシャリ。
自身がかつて自著で「伝統のままやっている落語を博物館行きだ」「落語が現代に生き残る為には現代の息吹を入れるべきだ」と主張していたが、「でも、伝統のままやっている落語はくだらない、だから私は革新的な落語をやる、と言ったらどう思う? 失礼極まりない。と言うことです」と、小泉の発言に重ねて説明。さらに「くだらないのは良いんだけど昔と変わらないから出演しない」「くだらないから出演しない。だって昔から変わってないんだもん」という2つの表現を並べ、「似て非なるものです」と指摘した。