「Dr.スランプ」「ドラゴンボール」などの作品で知られる、日本を代表する少年漫画の第一人者、漫画家の鳥山明さん(とりやま・あきら=本名同じ)が3月1日、急性硬膜下血腫のため68歳で亡くなった。「週刊少年ジャンプ」(集英社)の公式サイトで発表された。

突然の訃報を受け、ジョージアのティムラズ・レジャバ駐日大使は8日、自身のX(旧ツイッター)を更新し、鳥山さんを追悼した。「ドラゴンボールオフィシャル」の公式サイトの報告を引用する形で、「心からご冥福をお祈りします。ご親族にお見舞い申し上げます。ドラゴンボールは、特有のワクワクする世界観を世界の多くの人に見せた、かけがえのない作品です。私含め。きっと今頃、笑顔で界王様にお会いされていると想像しています」と投稿。鳥山さんの代表作「ドラゴンボール」への思いをまじえ、哀悼の意を表した。ドラゴンボール関連のグッズの前でカジュアルな服装でポーズを取る自身の写真も投稿した。

別の投稿では「鳥山明先生は、辰年にお亡くなりなったのですね。改めて、心からご冥福をお祈りします」と、ドラゴン=辰(たつ)年の2024年の訃報であることにも言及した。

レジャバ大使は父親の仕事の都合で少年時代から日本で暮らし、早大を卒業。日本企業での勤務経験もあり、日本文化への造詣が深いことで知られる。

公式サイトは「ファン、関係者の皆さまへ 突然のご報告になりますが、漫画家・鳥山明は2024年3月1日、急性硬膜下血腫により永眠しました。68歳でした。熱心に取り掛かっていた仕事もたくさんあり、まだまだ成し遂げたいこともあったはずで、残念でなりません。ただ、故人は漫画家としていくつもの作品を世に残して参りました。多くの世界中の方々に支持していただき、45年以上にわたる創作活動を続けることができました」「これからも鳥山明唯一無二の作品世界が、末長く皆様に愛され続けることを切に願います。生前のご厚誼に深く感謝し、ここに謹んでお知らせいたします」と、突然の訃報を伝えた。葬儀は近親者のみで執り行ったという。

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