「Dr.スランプ」「ドラゴンボール」など、日本を代表する少年漫画の第一人者として知られる、漫画家の鳥山明さん(とりやま・あきら=本名同じ)が、急性硬膜下血腫のため3月1日に亡くなった。68歳だった。「週刊少年ジャンプ」(集英社)の公式サイトが8日、発表した。

アニメ「ドラゴンボール」シリーズで主人公・孫悟空を演じる声優の野沢雅子は、所属事務所の青二プロダクションを通じて追悼のコメントを発表した。

「信じたくない。考えたくないという気持ちで頭の中が空っぽです。それでも、お会いするたびに鳥山先生がおっしゃってくださった『悟空をお願いしますね』というお言葉を思い出すと、『私の命が尽きるまで悟空のそばにいよう』と気持ちを保つことが出来ます。先生、空から私たちを見守っていてください。どうか安らかな旅立ちでありますように。野沢雅子」

野沢にとって、1986年(昭61)2月26日からフジテレビ系で放送がスタートした「ドラゴンボール」でめぐりあった悟空は、切っても切り離せない代表的な役となった。悟空役は通常のアニメ同様、オーディションで選抜されたが、実は野沢を一択で選んだ人こそ、鳥山さんだった。

野沢は「ドラゴンボール」にまつわる取材の中で、たびたび当時を振り返り、鳥山さんに感謝を繰り返していた。「私もオーディションを受けて悟空の声を入れたんです。大勢、受けたらしいんですけど、鳥山先生が(演じた声優の)名前を伏せてセリフだけを聞いて『即決です、この方』と…。先生に伺ったから、間違いない」と当時を克明に振り返り、声を踊らせた。

孫悟空を演じ始めて今年で38年。野沢は悟空に加え息子の悟飯、悟天と父子3人を演じるようになった。その後も悟空の父バーダック、悟空と同じサイヤ人のターレス、悟空の末裔(まつえい)Jr、悟空に似た悪の戦士ゴクウブラックなど悟空絡みの役を一手に演じ続ける。

16年10月15日には「ドラゴンボール」シリーズのゲームで23年218日にわたって悟空の声を演じたことを受けて(1)Longest time in the same videogame role (ひとつのビデオゲームのキャラクターを最も長い期間演じた声優)(2)Longest-serving videogame voice actor (ビデオゲームの声優として活動した最も長い期間)と、2つのギネス世界記録に認定された。