「ラ・ラ・ランド」(17年)以来、「哀れなるものたち」で2度目の主演女優賞を受賞した米女優エマ・ストーン(35)が、受賞スピーチ前にドレスの背中のファスナーが壊れるハプニングに見舞われていた。

名前が呼ばれたストーンは、ステージに向かって歩きながら背中部分を困惑した様子でカメラに見せる仕草をし、着用していたルイ・ヴィトンのドレスのファスナーが壊れてしまったと明かした。「こんなことが起こるのではないかと、先日パニックに陥っていた」と話し、映画「バービー」の劇中歌「I’m Just Ken」のパフォーマンスの時に壊れたと思うとジョークを飛ばした。

ストーンが受賞する前、「ラ・ラ・ランド」で共演した俳優ライアン・ゴズリングが、同曲をステージでパフォーマンスしていた。ゴズリングは途中、ステージから降りてストーンにマイクを向けて歌わせる場面もあり、一緒に盛り上がる様子がみられた。

「女王陛下のお気に入り」(18年)などで知られるヨルゴス・ランティモス監督がメガホンを取り、胎児の脳を移植されて生き返った女性が冒険の旅に出る物語で、ストーンは胎児の脳を持つ大人の女性という難役を演じて高い評価を受けていた。

気を取り直したストーンは、「私についての賞ではなく、素晴らしいものを作ろうと集まったチームのもの」と述べ、共演者や監督、スタッフ全員に感謝の意を示した。最後は、「背中を見ないでね」とスピーチを締めくくった。(ロサンゼルス=千歳香奈子)

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