フジテレビは11日、都内の同局で「フジテレビアニメ ラインナップ発表会2024」を行い、急逝した声優のTARAKOさんと漫画家鳥山明さんを追悼した。

会見の冒頭、大多亮専務(65)は、TARAKOさんと鳥山さんの訃報に触れ「立て続けの訃報に接しましてただ驚きと悲しみでいっぱいございます」と哀悼の意を表した。

いまなお、世界中で愛される「ドラゴンボール」にまつわるエピソードも明かした。当時の同僚から聞いた話として「原作の展開の進むスピードが、異次元に早くてアニメが追いついてしまう。戦闘シーンを長引かせて保たせるしかないが、『原作の天才的面白さがそれでは表現できない』といつも悩んでいたそうです」と名作ならではの秘話を語った。

また、「ONEPIECE」作者の尾田栄一郎さんの鳥山明さんへの追悼文にも触れ「尾田先生が追悼ののコメントでこう話していました。『漫画なんて読むとバカになるという時代からバトンを受け取り大人も子供も漫画を読んで楽しむという時代を作った一人でもあり漫画ってこんな事もできるんだ世界に行けるんだという夢を見せてくれました』とおっしゃっていました。アニメにも置いても、鳥山先生の作品は同じことだったと思います。今全世界でアニメ産業が発達しているのは、鳥山先生の作品の功績であると深く感謝しています」と述べた。

また、34年間「まる子」を務めたTARAKOさんについても感謝を述べ「子どもだけでなく、大人もその優しい世界観に愛されており、TARAKOさんのちびまる子ちゃんは唯一無二の存在でした」とし、「2人の功績に感謝し、お悔やみを申し上げます」と追悼した。

同局は、TARAKOさんが主人公「まる子」の声を長年務めてきたアニメ「ちびまる子ちゃん」を90年1月から現在まで、鳥山さん原作の「Dr.スランプ」を81年から99年まで、86年から97年まで「ドラゴンボール」放送してきた。