上方演芸界で最も長い歴史を持つ「第59回上方漫才大賞」発表会が13日、大阪市内で行われ、笑い飯が14年以来2度目の大賞を受賞した。

2度目の受賞を受け、西田幸治(49)と哲夫(49)が漫才を披露。ゲストには長年、腕を競い合ってきた千鳥がかけつけ、花束を渡した。

2度目の受賞はひそかに狙っていた。マネジャーが全国ツアーの企画を立て、各地で客を笑わせ続けてきた。哲夫が「漫才で皆さんに笑ってもらって、この流れの中で2度目の受賞をできたら気持ちいいなって夢見ていたので、それがかなった」と喜ぶと、西田も「1回目は取りにいく感じで動いてましたけど、今回は周りの人に協力いただいた」と同調した。

10年ぶりの受賞は10歳年を取ったということでもある。西田は「基本的には変わっていない。環境や体調は変わってくるし、そのまま受け入れてやってる感じ。昔ほどはキレはない」と認めながらも、「その分、なんか年いってきたのに、こんな幼稚なことしてるみたいなばかばかしさは出てるんかな」と笑う。

この日も「宇宙人」のネタを見せるなど、50歳を目前にしても“幼稚さ”は変わらない。千鳥からも「いつまでも子供みたいな漫才を続けてほしい」と要望されたが、哲夫は「幼稚臭さの円熟味って、そこはずっとやりたかったこと」と胸を張った。

2度目の受賞となったが、西田は「大変な先輩ばかりでそこまで至っているのか」。実際に、オール阪神・巨人が4度、横山やすし・西川きよしと中田カウス・ボタンが3度と複数回受賞者にはビッグネームが並ぶ。それだけに、「後輩にも大賞いただけてもおかしくないコンビがいっぱいいる。狙っていくのってどうやろ、っていうのはありますね。いただけるならいただきたいけど」。

哲夫も「90歳でまだ現役やったら89歳ぐらいからモーションかけたい」と笑わせると、西田は「正直、そのくらいの年なら僕はもう休んどきたい。『やるんかい!』って」と突っ込んでいた。

なお、奨励賞は見取り図、新人賞には天才ピアニストが選ばれた。【阪口孝志】