お笑い芸人なだぎ武(53)が、18日までに同期芸人の千原ジュニア(50)のYouTubeチャンネルに出演。壮絶ないじめを受けていた10代を振り返った。
なだぎは、同期であるジュニアと初めて2人きりでの対談。初対面時の印象や、これまでの活動などについてトークする中で、11年に出版された自伝小説で告白した自身の過去について言及した。
小学校の低学年当時は明るくやんちゃな子どもだったが、高学年になると夢中になったテレビドラマ漬けの生活を送り出したことから次第に太りだし、中学に入学した際には同級生たちから「お前デブやな」とイジられるようになった。
「最初は言葉的ないじりやったんやけど、だんだん暴力的になってきて、ほうきでどつくとか、弁当開けたら砂入れられるとか、校舎歩いていたら上から水風船投げられるとか。ひどいときなんか、便器を開けてそこに顔を突っ込まれて(水を)流された。『お前、これで顔洗っとけ』って……」
イジりは次第にエスカレートしていったという。
そうした状態も「いつか先生に気づいてもらえるだろう」と思い、さらなる報復を恐れて告げ口せずにいたが、なんと頼りにしていた教師もイジりに加わるまでに発展した。
修学旅行のハイキング中、教師が替え歌で「なだぎはデブ」と歌い出すと、生徒たちも合わせて輪唱。
「助けてくれると思ってた先生が助けてくれず、なんやったらいじりだしたのがすごいショックで。みんな笑って、先生もちょっとした笑いがほしくて、1人をいじってみんなで笑って楽しくハイキングしようっていう感じやったと思うんですけど、俺からしたら関係性もないから、みんなの笑顔がすごい恐怖やった」
あまりのショックで「このまま高校行ってもそんな感じやったら、夢も希望もない。人生すら挫折するかもわからん」と思い、高校へは進学しないことを決意。その思いは親にも受け入れられ、中学卒業と同時にメッキ工場に就職したが、そこでも親子ほど年の差のある大人たちと話が合うはずもなく、ストレスがたまって半年で辞職。そこから3年間のひきこもり生活が始まったという。
食欲はうせ、水分のみを摂取する日々に身体はやせ細り、ある時、鏡に映った自分のガリガリの姿を目にした瞬間、めまいがして失神。気がついたら病院に搬送されており、医師から「こんな生活してたら死にますよ」と告げられた。
「『俺、死ぬんや……。あ、でも死にたくないな』と思った。で、帰ってきて今後は無理やり食べだすねん。でも胃は小さくなってるから急に食べても入らへんわけ。苦しいだけやから自分で指入れて吐いて、食べて、吐いて、食べて、吐いての繰り返しで、当時ここに“吐きダコ”があった」
自身の手の甲を示し、続けた。
「泣いてたよ正直、吐きながら。『何してんねんやろな』ってポロポロポロポロ泣いて…」
これに、同じくひきこもりを経験したジュニアも、「わかる、俺もガリッガリやった」などと共感を示したが、初めて聞いたという同期芸人の体験に「壮絶やな…」と驚きを隠さなかった。
動画では、なだぎがその後、壮絶な毎日から抜け出そうと思い立つきっかけとなった出来事や、自身に救いの手を差し伸べてくれた人物との感動のエピソードなどが語られていた。
視聴者からは「号泣してしまった。なんて温かい話なんだ。映画化、舞台化して欲しい。救われる子供も大人もいる」「同期の対談だと軽い気持ちで見てたら神回すぎた」「ほんまに感動しました。貴重な話、ありがとうございました。ほんまになたぎさんが本を出してくれて良かった。1人でも救われる子供がいることを願います!」などの反応があがっていた。



