SUPER EIGHT安田章大(40)が30日、都内で舞台「アリババ」「愛の乞食」(31日、世田谷パブリックシアターなど)初日前の囲み取材に出席し、戯曲の魅力について語った。

今作は、昨年5月に死去しアングラ演劇の祖といわれる唐十郎さんの初期作品で、全編関西弁という初のアプローチで行われる。この試みの実現は、安田が2年前の舞台稽古で感情を作るため、標準語のせりふを関西弁に置き直して感情を作っていたことが契機の1つ。安田は「標準語で覚えた分、それを関西弁に戻すのは大変でした(笑い)」としつつ、関西弁で彩るからこそ生まれる空気感やリズムの存在を確信。演出の金守珍氏(70)は「思いっきり、関西弁の安田君を見たいと思った」と発想が生まれた当時を振り返りつつ、「楽しい芝居に置き換えてエンターテインメントにしたいと思っています」と唐十郎作品と関西弁の親和性に自信をのぞかせた。

安田は戯曲の魅力について「戯曲を読んで分からないものを演じた時、みんなが共鳴し合うのが面白さやと思います」と語った。「結局、ブラックホールのように引き寄せられる。戯曲はおもろいなって気持ちが乗っていくんです。何回演じてみても、いろんな演じ方が見えてくるのが唐さんの戯曲の深さなのかなと思います」と、今やとりこになった。

「演劇鑑賞」が持つ“ハードル”の高さも実感している。「(演劇が)どんどん広がって、『演劇=見に来ないといけない』『見ること=堅苦しい』が、なくなっていくと良いなと思います。(演劇は)ジェットコースターみたいな感じで、体験してみたことでその中の物語を理解できる」とも表現。キャスト陣は伊東蒼(19)や伊原剛志「61」など年齢層が幅広く「この年齢層の広さが、唐さんの戯曲をいろんな所に広げるのかなと思います」と願った。