自身の名前が冠された番組に、自然と背筋が伸びる。日向坂46正源司陽子(19)が、4月からニッポン放送で「日向坂46・正源司陽子のオールナイトニッポンX」(木曜深夜0時)を担当している。自身の声がそのままコンテンツとなることに緊張感を見せつつ、止まらぬ向上心で進化を予感させた。【寺本吏輝】
★関西人のノリ
「寝られない夜を、眠らせない夜に」と壮大なテーマを掲げた。リスナーとの掛け合いを大切に、「寂しくない、置いてけぼりにされていないって気持ちになれるように。(番組発表の)会見で言ったように、聴いてくださる方とたくさんコミュニケーションを取るラジオというのは忘れないでいたいです」と笑顔で話した。
具体的に思い描くのは「お手紙をたくさん読んだり、ファンの方が送ってくださる面白いことに関西人のノリでツッコんだりしたい」。ペースをつかむまでにまだ時間を要するとしつつ「深夜テンションじゃないですけど、自然と話がどんどん出てくるくらいの、テンションの高いラジオにしたいと思います」と意気込んだ。
★松田引き継ぐ
2月にグループを卒業した松田好花(26)が担当していた番組を引き継ぐ形で開始した。「とても驚いたというのが素直な感想で、心配のほうが強かったです。私が面白いと思ってもあまり周りにウケないこともありますし、自分の感性をどこまで信じて話していいのか、電波に乗せていいのか悩みました」と率直な思いを漏らした。抱える不安を松田に明かすと、直接会う機会ができたという。「時間を作って会いに来てくださって。聴いてくださる方は受け入れてくれるから大丈夫だよ、という言葉を自分の中ですごく大切にしていますし、この言葉が自分を守ってくれる存在になりました」。先輩からの愛も受け「回を追うごとに成長する自分が見られたら」と前向きに歩み出した。
★改善点見えた
既に終えた2回分の放送を聴き返し、徹底分析にも着手した。「初回を聴き返すと、聴き取りづらかったり、マイクに物が当たる音があったり、基本的なところが気になってしまいました。難しいことを考えずに聴いてもらえるラジオにしたいという思いがあったのに、自分でそれを壊していて…」と気づいた。「改善点が見つかったからこそ、打ち消していく点が見える。毎回流れるように放送するのではなく、1回1回の反省点、手応えを確実に自分のものにしていきたいです」とトライ&エラーで挑み続ける。
パーソナリティー就任が決まった日に書店に立ち寄り、ペンと手帳を購入。ネタ帳も作り始めた。「書き方1つとっても、文章なのか箇条書きなのか、(読む際に)聴いてくださる方が聴きやすいように」と細部まで気を配るストイックさも今後の鍵になりそうだ。
★ライブのMC
ラジオでトークスキルを磨き「ライブのMCを正源司に任せておいたら大丈夫だという安心感を持った人材に」とグループ活動への意識も高まる。「MCは曲間をつなぐ命です。これまでMCで空回りしてしまうことも多々あったのが悔しくて、分かりやすく面白いことを言えるように、刀を研いでいきたいです」と新たな目標も定めた。
先輩の松田はかつて同番組起点のリアルイベントを開催し、1人でパシフィコ横浜国立大ホールを埋めた。「果たして自分にできるのか…」と謙遜しつつも、「いつかは自分もできたら」と前向きに続けた。大きな夢を持ち、大きな番組へ。「少しずつ自分とリスナーさんのスタイルに合うすてきなラジオを作っていけたらと思います。皆さんの夜を少しでも明るくという精神で一生懸命頑張りますので、ぜひ番組の最後までお付き合いいただけるとうれしいです」。
丁寧な言葉の中に静かな闘志が燃える。縦にも横にも、縦横無尽に自在なトークを操ってみせる。
◆正源司陽子(しょうげんじ・ようこ)2007年(平19)2月14日、兵庫県生まれ。22年9月加入の四期生。愛称「しょげこ」「よーこ」など。158.4センチ。血液型B。







