20日に初日を迎える東京・日本橋浜町の明治座公演「大逆転!戦国武将誉賑(せんごくかーにばる)」で座長を務めるコロッケ(65)をインタビューした。松平健(71)久本雅美(67)檀れい(54)との“4人座長”だ。
今年2月に変形性膝関節症のため両膝に人工関節を入れる手術を受けた。前々から膝が悪いのは知っていたが、太りすぎが原因ではと思っていたら重症だった。
以前、プロレス記者として、引退した武藤敬司(62)を担当したことがあるので、両膝が人工関節の人間を取材するのは2人目だ。「両膝が人工関節の人間を2人も担当した記者なんて、そうそういないでしょ」と自慢? をすると、なんと入院した時に向かいの病室に武藤も入院していたという。
武藤が両膝を人工関節にする手術をしたのが2018年(平30)3月、23年2月に引退しているが、メンテナンスのための入院なのだろう。13、14年前に武藤にインタビューして膝のことを聞いた時は「オフで海外に行ったりする時は車椅子。人目も気にしないでいいし楽だよね」と笑っていた。11年8月の東日本大震災チャリティー興業「ALL TOGETHER」で同じく膝の悪い小橋健太とタッグを組んで、共にムーンサルトプレスを披露。その年のプロレス大賞の選考会でベストタッグを決める時に「武藤と小橋は(膝が悪くて満足に)歩けないのにムーンサルトを決めたんだ」と強硬に主張して受賞に至ったなど“膝談義”で盛り上がった。
そして、芸談も盛り上がった。昨年4月にコロッケが故郷・熊本で1万人を集めてエンターテインメントと食のコラボイベント「コロッケ遊園地 in熊本~笑顔ある未来へ~」を開いた時に取材に行った。途中、車に分乗して移動したのだが、コロッケと2人きりになった。そこで、23年2月に行われた、今回の前段の明治座創業150周年記念「大逆転!大江戸桜誉賑」の話になった。今回と同じ4人が座長だったのだが「マツケンサンバという曲の偉大さ」「宝塚娘役トップ檀れいのすごさ」について話し合った。当時は車の中でゴニョゴニョと話しただけだが、今回のインタビューではじっくり話すことができた。
ド素人の記者が、タレントや役者と芸談をするなんぞおこがましいのだが、デビュー以来45年もコロッケの芸を見ているので楽しく話すことができた。膝の調子も徐々に上がってきてはいるのだが、年齢も65歳。面白おかしくまねる“本人”との戦いは「可能な限り顔を合わさない」という作戦で切り抜けてきたコロッケだが、これからは年齢との戦いもある。動けなくなっていくのに備えて、何人ものものまねをしながらの落語など、芸の革新を続けている。
格式高い明治座で、真剣にふざけるコロッケが楽しみでならない。【小谷野俊哉】



