ものまね芸人コロッケが、デビュー45周年を迎えている。20日に初日を迎える東京・日本橋浜町の明治座公演「大逆転!戦国武将誉賑(せんごくかーにばる)」では、松平健(71)、久本雅美(67)、檀れい(54)と“4人座長”を務め、豊臣秀吉を演じる。ものまねレパートリー1000人以上、今年2月に変形性膝関節症のため両膝に人工関節を入れる手術を受けた”ものまね界のレジェンド”に聞いた。【小谷野俊哉】
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「大逆転!戦国武将誉賑」の初日まで2週間を切って、稽古にも熱が入る。
「なんて言うんですかね。誰もやったことがないことをやろうとしてるので、こういうやり方がいいっていうのはないと思うんです。その分、いろいろと広がるんです。でも、広がるからこそ、ルールを守った中で、皆さんに喜んでいただけるものをやるようにしなきゃいけないと思っています」
人工関節の入った両膝の具合も、大分良くなってきた。
「初日を迎える頃には、足もだいぶいい状態になっていると思います。2月に手術して、仕事に復帰できたのが6月。まるまる3カ月以上かかりました。膝の痛みはよくなっても、その間は動いてないわけじゃないですか。普通なら特に何もしなくても、日常生活を送っているだけで鍛えてることになるわけだから、大変でした。筋肉のトレーニングのリハビリがあったけど、自分で無理しないように気をつけました。やっぱり、ちゃんとペースを保ってやらなきゃいけない」
あせらずにステージに立つことで、少しずつ筋肉を戻してきた。
「ジョイントとか自分のコンサートもあったんで、それもリハビリだと思ってやりました。本番前には最低20分ぐらい、立って楽屋の中を歩いたりとかして足を慣らしてから出ていくようにしました。そういうストレッチ的なものは大切ですね。以前は、ストレッチも何もやってなかったですから。やっぱり年齢との戦いっていうのが、これからあるんだろうと思います。だから、こうなんか動いてるから面白いっていうものとは別に、動かないから面白いっていうものも探してたりします」
落語を演じる中で、何人もの登場人物をものまねする。
「だから、こんどの舞台の中でも、ちょっとそういうものができないかなと。落語の難しいところは、ある人になったらその人の目線でものを見なきゃ行けない。田中邦衛さんがおとっつぁん、淡谷のり子さんがおっかさん、子供が志村けんさんだとする。子供はちっちゃいから、こう上を見てしゃべる。このやりとりの中に、お面屋のアントニオ猪木さんが出てくると。もしこういう人たちが、お芝居で短編映画に一緒に出てきたら、こうなるであろうっていうこと分かりやすくやれればね。ものまねだと、いろんなことができるというか。生でその方になり切って、いろんなことができる。だからやっぱり、ある意味捨てがたいというか、見ていただける要素にはなると思います」
45年前、1980年(昭55)にデビューした時から、ものまねも大きく変わった。
「やっぱりですね、見る方たちに楽しんでいただきたいんでね。今の流行りは、どれだろうとチェックは欠かせません。今現在、人気のある人をやりたいと思うし、やっりぱそれをやらなくなると、ダメになっていく芸なんですよ。また、あれやってるの、他にないのって言われちゃう。そういう意味では、新しいものをどんどん取り入れて、ものまねしていかないと」(続く)
◆コロッケ 1960年(昭35)3月13日、熊本市生まれ。高校を卒業して上京。80年に日本テレビ系「お笑いスター誕生!!」でデビューして、6週連続勝ち抜き。85年フジテレビ系「ものまね王座決定戦」大ブレーク。93年日本テレビ系「ものまねバトル」。13年「松尾芸能賞」演劇優秀賞。14年「文化庁長官表彰」。16年「第16回日本芸能大賞」。18年映画「ゆずりは」で、本名の滝川広志で映画初主演。19年「第28回日本映画批評家大賞」特別新人賞。171センチ。血液型B。



