菅野美穂(48)が7日、東京・ヒューマントラストシネマ渋谷で行われたドキュメンタリー映画「フジコ・ヘミング 永遠の音色」(小松莊一良監督、24日公開)舞台あいさつ付きプレミア上映会に登壇。

「私も50代が近くなってきて…先生に教わることが少なくなって。ご自身を極めるインタビューから教わったり、若い方に教えられることもある」と、50代が迫った今の思いを語った。若手から「困った時はAIに聞くといいよ」とアドバイスを受けたと明かし「コツコツやるのもいいけど、新しい技術と向き合うのも必要」と語った。

「フジコ・ヘミング 永遠の音色」は、24年4月21日に92歳で亡くなった“魂のピアニスト”フジコ・ヘミングさんを12年間追い続けた最後のドキュメンタリー映画。菅野は、03年10月17日にフジテレビ系で放送されたスペシャルドラマ「フジ子・ヘミングの軌跡」でフジコを演じ、プライベートでも親交があり、ナレーションを担当。小松莊一良監督は、ヒットした18年「フジコ・ヘミングの時間」を含む長期にわたり、世界各地を駆け巡るフジコさんに寄り添い、その素顔を撮り続けてきた。時に、カメラを降ろして、2人で語り明かした夜もあったという。

菅野は「何度か、お目にかかった。数少ない機会だったんですけど、ドラマの撮影中、ベルリンの自宅にごあいさつさせていただいた。絵本の中のお家みたいで、緑に囲まれて、猫がいて、好きなものに囲まれ…エネルギーをいただいたし、パワフルに撮影に向かう糧になった」とフジコさんと出会った当時を振り返った。そして「そんなに会話があったわけではない。『まぁ、いいわよ』と…」と笑いながら続けた。

小松莊一良監督は「ベルリンに行く機会は珍しい。下北沢の家に行ったら、菅野さんがサインした灰皿を見せていた。自慢だったと思う」とフジコさんが菅野に信頼を寄せていたと明かした。劇中では、菅野がフジコさんの10代の日記を朗読するが、同監督は「菅野さんに日記を読んでいただいたのは重要。息遣い、フジコさんの思いが伝わって、スウェーデンの雪景色が頭に浮かんだ。日記はナレーションにすると言っていたら『菅野さんが良いけれど、お忙しいから…』と言っていた。かなった」とフジコさんが生前、菅野に日記を読んで欲しいと願っていたと明かした。