山田裕貴(35)の今年3本目の主演映画「爆弾」(永井聡監督)初日舞台あいさつが10月31日、都内で行われた。山田が、1万人に見せようと展開された試写の感想の中に「邦画史上最高傑作」という言葉があり「ほくそ笑んでいた」と胸を張れば、佐藤二朗(56)は「バケモンみたいに面白い映画は1本ではない」と断言。興行収入(興収)166億5000万円(26日現在、興行通信社調べ)と目がヒット中の「国宝」の李相日監督(51)に対し“挑戦状”をたたきつけた。

「爆弾」は、呉勝浩氏の小説の映画化作品。酔った勢いで暴行を働き、警察に連行された謎の中年男「スズキタゴサク」が、都内に仕掛けられた爆弾を予告。爆発を予知し、爆弾に関するクイズを警察に出す。取調室での謎解きゲームと並行し、警察が東京中を駆け巡る爆弾探しが進行していくサスペンス。佐藤がタゴサク、山田は交渉人の捜査1課刑事・類家を演じた。

類家の上司・清宮役の渡部篤郎(57)は「経験値だけじゃ乗り越えられない。全然、違うパワー、新しい経験値を積んだ」と特別な作品だと強調した。すると佐藤が唐突に「李相日監督はファン。(16年の)『怒り』は言葉にできないくらい大好き。『国宝』…バケモンみたいに面白い作品を作り、ますますファンになった」と「国宝」の名を口にした。そして「実は今年、バケモンみたいに面白い映画は1本じゃないと思っています。日本映画にとって幸せな1年になって欲しい」と“打倒・国宝”へ静かなる“宣戦布告”を口にした。山田は「自然にヤバかったよと、広がっていく経過を楽しみに見ていきたい」と笑みを浮かべた。【村上幸将】