映画「影武者」や無名塾の主宰などで知られる俳優仲代達矢(なかだい・たつや)さんが8日に死去したと11日、無名塾の公式ホームページで発表された。92歳だった。通夜・告別式は近親者のみで行い、お別れの会などの予定はないという。

発表では「11月8日土曜日00時25分、俳優の仲代達矢が、永眠いたしました」と報告。「今年には能登半島地震復興公演『肝っ玉おっ母と子どもたち』で主演を務め切り、次回公演に向けた稽古を始めていたところでした」とし「黒澤明監督や小林正樹監督の作品で世界的にも知られ、役者にこだわり、生涯現役を貫いた唯一無二の俳優でした」と生前の活躍を記している。その上で「今日まで応援くださいましたことに心より御礼申し上げます」とファンへの感謝の気持ちがつづられている。

◆仲代達矢(なかだい・たつや)1932年(昭7)12月13日、東京都生まれ。52年に俳優座養成所に入り、55年に俳優座入団。75年に妻宮崎恭子さんと無名塾を設立。代表作は舞台「リチャード三世」「マクベス」「どん底」など、映画「人間の條件」「切腹」「影武者」「乱」「海辺のリア」、ドラマはNHK大河「新・平家物語」など多数。一人芝居「バリモア」に出演、全国巡業も行った。07年文化功労者、15年文化勲章。

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