演歌歌手原田悠里(70)が20日、鹿児島市の市民文化ホールで歌謡ショーを行った。

昼の部はあいさつ代わりの代表曲「津軽の花」でスタート。真っ赤なドレス姿で「鹿児島に大変ゆかりのある原田悠里です。あの有名な鹿児島大学を普通の成績で卒業しました」と冗談交じりに笑わせて「いつもは着物なのですが、今日は桜島に合わせて燃えるような真っ赤な色のドレスにしました」とあいさつ。その後に「ドレスに合う曲です」と紹介をして、スローバラード調の「港町シネマ」を続けた。

カバー曲コーナーでは「雪國」(吉幾三)、「舟唄」(八代亜紀)の昭和の名曲を熱唱。クラシックから浪曲まで歌いこなす多彩な“悠里の味付け”で、何度も大きな拍手を浴びた。

恩師・北島三郎(89)から「原田が行くからよろしく」と電話をもらったという女性が公演途中でステージに駆け寄るなど、終始アットホームな雰囲気の中で進んだ。

後半は「木曽路の女」で始まった。この曲の大ヒットで“旅情演歌の原田”と呼ばれるようになった。「デビューして4作目で出会った曲。今からすれば夢のようなミリオンセラーになりました」。

原田には北島のほかにもう1人、師匠がいる。20年以上も歌謡浪曲を指導してもらっている二葉百合子(94)だ。「二葉先生が14年前に引退をする時、後を託された曲が『特攻の母~ホタル~』。鹿児島にゆかりのある作品で『1日でも長く平和が続くように』との祈りの歌です。10分という長さですが、鹿児島の皆さまにぜひお届けしたい」。涙交じりの熱唱・熱演が終わった時、会場中が拍手に包まれた。

12月3日発売の新曲「運試し」もファンの前で初歌唱した。「本人はちょっと前に還暦を迎えましたが、60枚目のシングル曲。還暦シングルです。今日は桜島の前で初披露します」。

約2時間で16曲を披露したステージの最後の曲は師匠北島三郎(89)のヒット曲「まつり」。ソイヤッ、ソイヤッとかけ声が響き渡ってファンと一体化。最後は「これが鹿児島の祭りぃ~だぁよ~」と声を合わせた。