漫画家あだち充氏(74)と声優日高のり子(63)の対談が18日、東京・池袋で行われた。
ステージでは、2012年から始まり現在も連載されている、高校野球をテーマにした「MIX」についてトークが展開された。
あだち氏は同作について「どうしても前にやった作品が邪魔になるなとは思った」と苦労を明かしたが、「ここまで来たら開き直って設定やら何やら気にしない」と原点回帰。「出来上がりがどんなもんになるのか、本人も全く想像できない。結末は全く考えていない」と明かした。
あだち氏の代表作「タッチ」のアニメ版で浅倉南の声優を務めた日高は、同作でも声優とナレーションを務めている。「『MIX』が始まった時に思ったのが、懐かしい風景。ふるさとを訪れたような懐かしさ」とし、「(浅倉)南ができなかったようなことを言ったり、行動で示したりする。新鮮だなって」と笑顔で話した。
55年の漫画家生活の間に、高校野球はルールや道具などさまざまな変化があったが、あだち氏は「好きになった女の子の行動が気になったり、その子の一言で眠れなくなったりとか、そんなに昔と変わらないだろうと」と、心に焦点を当てる。「スマホとか出てきたので、これは避けられない」としつつも「根本的には変わらないです」と貫く姿勢を見せた。一番変わった点を聞かれると「(自身が)年を取りました」と笑わせた。
「-画業55周年-あだち充展」が、東京・池袋のサンシャインシティで開催される。あだち氏の漫画家としての55年の歩みを網羅し、初公開の原画や秘蔵の生原画、ラフスケッチなど貴重な資料が300点を超えて展示される。期間は19日から来年1月14日まで。



