元TBSアナウンサーで、同局の人気音楽番組「ザ・ベストテン」司会や、テレビ朝日系「ニュースステーション」のキャスターとして知られる、久米宏(くめ・ひろし)さんが1日、肺がんのため亡くなった。81歳だった。所属事務所が13日、公式サイトを更新し、発表した。

久米さんは、1985年10月から「ニュースステーション」のメインキャスターを務めた。85年10月のスタートから18年半で放送回数4795回、平均視聴率14・4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。2004年3月までの18年半の歩みを振り返る。

◆「ニュースステーション」の歩みと久米さんの発言(敬称略)

▼85年10月7日 久米宏、小宮悦子、小林一喜(朝日新聞編集委員)でスタート

▼89年10月 巨人が優勝して「公約」通りに丸刈りに。TBS「筑紫哲也のNEWS23」開始

▼92年1月 久米、小宮ともに風邪で休むハプニング

▼92年7月 山下徳夫厚相が、国連平和維持活動協力法(PKO協力法)をめぐる報道が偏向していると、久米を名指しで批判

▼93年10月 選挙報道発言をめぐるテレ朝報道局長の証人喚問を取り上げ「国会で問題にされるのは、マスコミへの圧力」

▼95年9月 番組10周年の感想を聞かれ「番組が怪物のように大きくなった」

▼96年10月 東京・練馬区議会本会議の撮影を拒否され「何が情報公開だ」

▼98年5月 小宮に代わり元TBSアナの渡辺真理が新キャスターに

▼99年2月 埼玉・所沢産の野菜から高濃度のダイオキシンが検出されたと報道し、野菜の価格が暴落。「生産農家の皆さんにご迷惑をお掛けした。心からおわびしたい」と陳謝

▼99年10月 「私の出演は本日までです」の言葉を残し休養

▼00年1月 番組復帰し「戻って来ちゃって、どうもすいません」

▼00年6月 森喜朗首相の「投票日には無党派層は寝ていてくれればいい」という発言に「自民党政権ができてしまいます」

▼03年8月 降板会見で「余力を残してやめたい」。後任古舘伊知郎については「番組が終わるのに、後任とはよく分からない」

▼03年10月 「ダイオキシン問題」をめぐる損害賠償訴訟で、最高裁は審理差し戻しの判決。「確認ミスでした。重大な責任を感じています」と涙声で謝罪

▼03年11月 民主党の仮想「閣僚名」表を受け約30分間の特集を放送。自民党は「肩入れした」として党幹部の番組への出演を拒否

▼04年3月26日 18年半の歴史に幕

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