俳優片岡鶴太郎(71)が30日、都内で、舞台「ブラック・コーヒー」(大阪公演:COOL JAPAN PARK OSAKA TTホール・4月8~12日、東京公演:品川プリンスホテル ステラボール・4月18~26日)稽古場取材会に出席した。

同作はアガサ・クリスティが初めて描いた舞台戯曲。直筆の脚本の中で名探偵エルキュール・ポワロが唯一登場する推理劇。1930年代の英国邸宅を舞台に、高名な科学者の死と機密情報盗難事件が複雑に絡み合う、クラシックミステリー。片岡はポアロを演じ、相棒アーサー・ヘイスティングスを演じる鈴木拡樹(40)とのダブル主演となる。

「さかのぼってみましたら、35年ぶりの舞台主演作になりました」と明かすと同席したキャスト陣はどよめいた。劇団「未来劇場」の書き下ろし作で主演。「新宿シアターアップルでやって、渥美清さんが見に来てくださったなんていうことがあります」と振り返った。

今年はアガサ・クリスティ没後50周年。「周年の記念作品ということで、私がこの舞台でポワロをやることになりました」とし、「2年ほど前からその計画が進んで、少しずつ準備を進めてまいりました」。

同作は、アガサ・クリスティ作品としては難易度が高い作品でもある。日本の名探偵としては、金田一耕助を経験している。それでも「セリフも膨大で、大変難しい芝居」とした。

「ポアロのセリフはほとんどカットできないんです。それが後の伏線にもなっているので」とすると、「過去一番膨大なセリフで、みんなが手をつけない理由がよくわかりましたね」と笑った。

また、「やっぱり70代にならなければポアロの重厚感や人間味、奥深さを出せない。役者の技量だけでは無理」と続け、「現在71歳になって、今までの私の生き方全てを投影できる機会をいただいた」とすると、「そういった意味では非常にうれしく、幸せな時間を味わっています」とした。

その上で、「私ができるのはこのポアロと、ダルシム(ゲーム「ストリートファイター」シリーズのキャラクター)ぐらい」と冗談で笑わせつつ、「私にとって代表作になると思います」と意気込んだ。

同作は4月8日、大阪・COOL JAPN PARK OSAKA TTホールで開幕。同18日から品川ステラボールで26日まで上演する。