元テレビ朝日社員の玉川徹氏は8日、同局系「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜午前8時)に生出演。米国とイスラエルによるイラン攻撃をめぐり、仲介に当たるパキスタンのシャリフ首相が、米国とイランが2週間の停戦で合意したと電撃的に発表したことを受け、両国の現状について「アメリカは勝てなかったという形になるんじゃないですか。イランは負けなかったということで、一定の線を引けるのではないか」と持論を述べた。
当初、トランプ米大統領は戦闘終結に向けたイランとの交渉について、自身のSNSで7日午後8時(日本時間8日午前9時)までに合意に至らなければ、「イランには橋も発電所もなくなり、石器時代に戻る」と、大規模攻撃の可能性をちらつかせ、圧力を強めていた。7日(現地時間)には「1つの文明が今夜滅びるだろう」と投稿し、緊迫が高まっていたが、パキスタンの説得にトランプ氏が応じイラン側も受け入れる構えを示し、一触即発の事態は当面、回避されることになった。
番組ではパネルコーナーなどで、専門家の解説をまじえてイラン情勢を特集。応酬が続いていた両国が停戦を受け入れるに至った条件の全貌は明らかになっていないが、玉川氏は、トランプ氏のこれまでの思惑を念頭に「結果的にアメリカは勝てなかった、という形にはなるんじゃないですか。これで(イランの)体制を転覆させることもできず、イランの軍事力だけを弱めるというふうな形だけで終わりましたと。アメリカがそれでよしとして引けば、トランプ大統領も、軍事的成果はほぼ達成されたと言っていますし、結局、イランは負けなかった。勝つ、というふうなことはお互いの考え方になるが、負けなかった、というふうなことで一定の線を引けるのかなと思う」と述べた。
イラン側はトランプ氏の脅しを受け、ペゼシュキアン大統領がXに「私もイランのために犠牲となる覚悟がある。今もそうで、これからもそうあり続ける」と投稿したり、青年・スポーツ省幹部が国内にある発電所を取り囲む「人間の鎖」をつくるよう、若者に呼び掛けるなどの対応もみせていた。ただ玉川氏は、「イラン側は、冷静で合理的な対応をずっとしてきていると思える。メンツにこだわって、国が破壊されても、というようなことは起きないのではないか」とも述べた。



