「第二十三回・長良グループ 夜桜演歌まつり~熱唱 春の祭典スペシャル~都内23区・感謝を込めて…」が4月2日に、東京・豊島区の池袋西口公園野外劇場グローバルリングシアターで開催された。

ともに大病を経験しているささきいさお(83)と山川豊(67)が、元気にステージに立った。

「宇宙戦艦ヤマト」の主題歌で知られるささきは、デビュー65周年だった昨年1月に、「間質性肺炎急性増悪」で緊急入院した。

同病気は感染症などをきっかけに、肺の間質と呼ばれる部分に炎症や損傷が起こり、呼吸不全などの症状が急激に進行する。

病院に搬送された際、通常90%以上ある酸素量が50%と酸欠状態で、一時は危険な状態だった。

ささきは「現在はほぼ大丈夫です。昨年は急な病気になって(第22回の夜桜演歌まつりに)出られませんでしたが、みんなで『ヤマト』を歌ってくれた」とあらためて感謝した。

ステージでは同曲などをいつもの声で披露した。

23年10月にステージ4の肺がんと診断された山川も、パリッとしたスーツ姿で元気に登場した。

定期的に抗がん剤治療を受けながら、精力的に活動している。

今年はデビュー45周年で、自ら作曲した記念曲「駅」や、代表曲「アメリカ橋」を披露。取材陣から体調を問われると、「毎日、明るく、元気にと思っています」と笑顔で答えた。

昨年12月に初孫が誕生。「自分の子供の時には忙しくて、あまりそばにいられなかったですが、時間があれば顔を見に行ってます。疲れも病気のこともすべて吹っ飛びます」とうれしそうに話した。

ささきは「山川さんと、ごまかしながら頑張っていますよ」と笑顔で話した。

「夜桜演歌まつり」は、田川寿美(50)、水森かおり(52)、岩佐美咲(31)、2人組はやぶさ(ヒカル=38、ヤマト=32)、辰巳ゆうと(28)らが所属する長良プロダクションを中心とした長良グループが主催する長寿イベント。グループ事務所にはささき、グッチ裕三(74)、司会業の西寄ひがし(52)らが所属している。同イベントは山川のヒット曲「夜桜」(92年)をヒントに、桜満開の時期に、23年かけて東京23区の会場でコンサートを開催するという長期計画のもと、2000年(平12)に北区の赤羽会館から始まった。

新型コロナウイルス感染症の影響で中止の年もあったが、26年かけて今回、23区目の豊島区でフィナーレとなった。

山川はかつて長良プロダクションに所属し、今は自分の事務所で活動するが、同イベントの立役者。

コンサートの最後には出演者全員で、「夜桜」を合唱した。

山川は「(開催が)最後となり、みんなと一緒に歌い終えることは感無量です。今後も新しい形の演歌まつりで、みんなと歌いたい」と願った。

ささきと山川の歌声を、来年も再来年も、いつまでも聴きたい。【笹森文彦】