仏俳優ジャン・レノ(77)が22日、都内で1人舞台「らくだ」(5月10日から、東京芸術劇場シアターウエスト)合同取材会に出席した。

映画「レオン」で知られるレノによる、世界初演となる今作は、モロッコ・カサブランカに生まれ、フランス、アメリカと世界を渡り歩いてきたという自身の歩みをたどる自叙伝的作品。全国11都市を巡演し、日本公演が世界初演となる。 レノは会見上に入ると「おはようございます」と日本語であいさつ。クリエーションの経緯の核には「自分の人生の歩みを語りたい」という願いがある。「演技で皆さんがご覧になる役柄っていうのは私ではない、他人です。私自身を語ったことはないんです」と強調。中でも自身の歩みを伝えたいのは「子どもたち」という。「子どもたちへ今の自分の軌跡を語りたい、映画の俳優、役ではなくて自分自身の人物層を語りたい」という思いが一人舞台という挑戦へと駆り立てた。「人間としての私を見せたい」と何度も口にした。

今作では自身でテキストを書き、1人芝居への挑戦に加え、歌唱も行う。創作の場に日本を選んだのは、俳優としての原点に立ち返るため、あえて今まで築いたキャリアや名誉、母国を離れ、ピュアな気持ちで作品作りへ向かいたいという意思が日本へと向かわせた。「25年来、日本とはお付き合いがあってとても好き。今回の演目はここでやりたいと、愛情から来ました。日本でやるのは明白でした」と断言。22年12月に横浜市内で行われた「Global Gift Gala in Tokyo 2022」のアートイベントに出席しており、来日は約3年4カ月ぶり。その時から日本で実施したい思いを持っていたという。