未来のタカラジェンヌを育成する兵庫・宝塚音楽学校の本科113期生、予科114期生が29日、兵庫・宝塚大劇場で、小児がんをはじめとした医療的ケアが必要な子供や家族の支援を呼びかける「すみれ募金」活動を行った。

音楽学校生がファンとふれあう「すみれ募金」は、1964年(昭39)にスタート。コロナ禍で19年を最後に取りやめられ、23年、4年ぶりに復活した。場所も大劇場ロビーから、改札内の階段前に変わった。色着物姿の本科生、予科生計79人は「当たり前の生活をあきらめることのないよう、ご支援、ご協力をお願いいたします」などと呼びかけ、募金活動に協力したファンには、特製チケットホルダーを手渡した。

ファンとふれあい、活動終了後には、本科113期生代表の廣田栞(しおり)さん(兵庫県)西手凜佳さん(東京・品川区)稲田花怜(かれん)さん(大阪府)青木さらさん(千葉県)が取材に応じた。

娘役志望の廣田さんは「たくさんの方にお越しいただき感謝しております。小児がんと戦う子どもたちと、そのご家族の力になれればと思い参加させていただきました」、男役志望の青木さんは「チャイルド・ケモ・ハウスの活動を少しでも多くの方々に知っていただける機会となっておりましたら幸せです」と語った。

同じく男役志望の西手さんは、募金に駆けつけたファンから「頑張ってね、応援しているよ」と声をかけられたといい、「こんなにも応援してくださっている方がいらっしゃることを改めて感じ、胸がいっぱいになりました。同期と共に切磋琢磨(せっさたくま)し合いながら、夢と希望をお届けできる舞台人になれるよう、より一層精進してまいります」と気持ちも新た。娘役志望の稲田さんも「たくさんの方から『頑張ってね』『初舞台がもうすぐだね』と言っていただき、とても励みになりました。今後は音楽学校での生活の1日1日を大切に同期と共に精進してまいります」と誓った。

あこがれの舞台がある大劇場で募金活動を行えたことに、廣田さんは「昨年より大劇場に一歩近づき、とても感謝しております。お客さまに夢をお届けできる舞台人になれるよう精いっぱい頑張りたいという思いがより一層芽生えました。自覚と責任を持ち、これからも精進してまいります」と意気込んだ。

本科113期生は2027年、予科114期生は28年に初舞台を踏む予定。

今年の募金活動に協力したファンは約2000人で、募金総額は110万6074円となった。昨年、娘が音楽学校に入学した元プロ野球選手で解説者の林昌範氏と元テレビ東京でフリーの亀井京子アナウンサーも駆けつけ、募金した。公益財団法人「チャイルド・ケモ・サポート基金」に寄付され、「チャイルド・ケモ・ハウス」の運営等に充てられる。