米倉涼子(50)が、谷桃子バレエ団の約10年ぶりの新作公演「CINDERELLA(シンデレラ)」(新国立劇場オペラハウスで8月9~11日)への出演が決定し、18日に都内で出演決定報告会を開いた。劇中で、シンデレラの亡き母で再生と復活の象徴となる大蝶々(マザーバタフライ)を永橋あゆみとダブルキャストで演じる。

米倉は、5歳から15年間、クラシックバレエを続けており、約30年ぶりにバレエ経験を生かして今回、出演する。かつて谷桃子バレエ団の高等科に所属し、15年に94歳で亡くなった総監督の谷桃子さん本人からも指導を受けている。企画を務める髙部尚子芸術監督とも、94年に「リゼット」で髙部氏はリゼット、米倉はジプシー役で共演経験がある。

米倉は、両肩を出したクリーム色のワンピース姿を身にまとい、笑顔で登場。「15年、小さな頃からやっていたんですけど、20歳過ぎてからモデル業界に入ったりして、だんだん、遠ざかり挫折した人間」と過去を振り返り、自らを評した。その上で「こういう機会をいただけると思っていませんでした。皆さんの邪魔をしないように、シンデレラを導く大蝶々を、私らしく演じられたらと思っています」と抱負を語った。

米倉は、ブロードウェイミュージカル「シカゴ」で4度の主演を果たしたこともあるが、オファーを受けて「率直に、不思議で仕方がないというか。プロのバレエ団のショーの中に、バレエダンサーでない人間が一緒に板の上に立つのが元々、違和感がある。考えられないこと。すぐにお声がけいただいた時、喜べる感覚ではなかった」と即断できなかったと明かした。「壊してはいけない…バレエダンサーのように立っていても違和感が生まれる、不安と疑問ばかりで、お願いしますとは言えなかった。その日から毎日、YouTubeを見た」とも続けた。

「バレエをやめた人間、…後悔はなかった。1番、難しい踊りだと分かっているので、簡単にお引き受けできなかった、年齢的に伸びしろがあるか分からなかった…重要な役なのでお引き受けできなかった」とオファーに悩んだ想いを繰り返し吐露。その上で「唯一、流れがあるとすれば谷桃子先生に直接、教えをいただいた。毎日のように通って、髙部尚子だ! と見ていた憧れの方にお声がけいただいたことはありがたい。お声がけいただいた日に、谷先生からもらったテレホンカードが出てきた。『頑張りなさいよ』と3週間考え、腹をくくって受けようと思った」と最終的に受けた思いを語った。

髙部氏は「谷桃子先生に直接、習った女優がいたじゃないかと、米倉さんが頭に浮かんだ。谷先生にお芽にかかったダンサーが半分以上、いませんで気になっている、モットー『心で踊る』を分かってくださっている。数々の作品で、普通の女優さんより、身体能力があるのもオファーした理由」とオファー理由を語った。