岸谷蘭丸(24)がパーソナリティーを務めるTOKYO FM「岸谷蘭丸の丸くおさまらない話」(土曜深夜0時)が4日、初回放送を迎えた。第1回、第2回の収録を見学したのだが、初めてでこんなに話せるものかとびっくりした。
テレビなどにゲスト出演した際は「爪痕を残さなきゃと思ってしまう」と言っていた。対して自分の番組は「ホーム」。落ち着いたトーンで、よどみなく言葉を紡いだ。声とゆったり間を取った話し方は父岸谷五朗(61)をほうふつとさせる。目の前の“金髪のおにいさん”と、良い意味でギャップがあった。
何より、日ごろから内省が習慣づいているんだろうと感じた。自分がなんたるか、他人とどう違うか。普段から考えていれば、僕はこう感じるからこう行動する、というのを理路整然と説明できる。その人らしさとか、人の感性をお裾分けしてもらうのが好きな私は終始、興味深く聞いた。
だが1歩スタジオを出ると、年相応の若いおにいちゃんに戻った。差し入れた菓子を「食べてくださいよ」と気恥ずかしそうに勧め、初めての囲み取材では好奇心を隠さず、カメラマンや記者に逆質問。「録音ってスマホでやるんですね。レコーダーじゃないんですね。文字起こしできるから? へ~!」「アイドルみたいなポーズ? できない!アイドルじゃないから」と言いながら、なんだかんだかわいいポージングにも応えていた。質疑応答はすべて具体的なエピソード付きで話してくれるので助かった。
ラジオって、1人が話し続ける番組は特に、その人自身への関心や深みがないと「毎週聞き続ける」には至らないと思う。人はいろんな顔を持っている。2時間半ほどで思慮深い部分、無邪気な部分の両方が垣間見え、行く前より「おもしろい人」という興味を持って帰ってきた。番組を末永く続けるのが目標と言っていたので、今後もふらっと耳を傾けてみたい。【鎌田良美】



