宝塚歌劇団雪組「ポーの一族」新人公演が6日、兵庫・宝塚大劇場で上演され、入団7年目106期生の華世京(かせ・きょう)が3回目の主演を務めた。相手役は入団2年目の澄花まいが務めた。
永遠の時を生きるバンパネラの仲間に自ら加わった少年エドガーが、時空を超えて旅を続ける萩尾望都氏原作の漫画。エドガーを華世、妹のメリーベルを澄花が演じた。脚本・演出は小池修一郎氏。新人公演は熊倉飛鳥氏が担当した。
華世はカーテンコールで「長い時を超えて愛され続ける『ポーの一族』という作品を、新人公演メンバーの手で作り上げていくのは難しく、険しき道のりでした」と振り返り、上級生や先生、スタッフ、観客の声援があって乗り越えられたと感謝。「エドガーにとって時は永遠ですが、私たちは限られた時間しかありません。一瞬一瞬を大切に、この新人公演で得た学びや気付きを、本公演や東京での新人公演に向けて頑張って務めたい」と誓った。
新人公演主演は3回目。昨年にはバウホール主演も務めたが、「主演のライトを浴びたときの感じと責任感、プレッシャーを一瞬ですごく感じた」と改めて主演のプレッシャーを感じた。
それでも、「頭が真っ白で視界がぼんやりしていた」という過去2回の新人公演に対し、「今日は一緒にお芝居している相手の表情や息づかいをすごく感じた時間でした。何度経験しても、宝塚大劇場は大きくて怖い場所だとも感じた。客席の空間を埋めなければならない難しさと責任を感じました」。責任感は感じつつも確かな成長の跡を見せ、「エドガーの人生を自分自身が楽しんで演じられたんじゃないか」とほおを緩ませた。
本役のトップ朝美絢には「とにかく落ち着いて、周りをよく見て」と日頃からアドバイスを受けており、「緊張はするんですけど、私自身が落ち着いている姿を見せて周りを引っ張りたいくらいの気持ちで臨ませていただいた」。
役作りについても「原作のエドガーのキャラクターを忠実にできるように、存在の仕方とか、一緒に時を生きているキャラクターとの関係性をいろいろ言っていただいている」といい、東京での新人公演に向け、「そのあたりを深めて作り上げていきたい」と気持ちを引き締めた。
一方、2年目で新人公演ヒロインに選ばれた澄花は「課題も反省点もたくさんあったのですが、まずは無事に新人公演を終えることができてホッとしています」と安堵(あんど)。本役のトップ娘役音彩唯から「自分の納得できるメリーベルを作ったらいいよ」と声をかけてもらい、「どんなことをお聞きしても一緒に考えてくださって、少しずつ自分の中でメリーベルを作れた」と感謝した。
東京宝塚劇場の公演は10月1日に予定されている。



