昆虫ハンターでタレントの牧田習(29)が21日、都内で取材会に臨んだ。昨春、東大大学院で博士号(農学)を取得。今夏はインドネシアで昆虫調査と、タイの国際学会での研究発表を行った。
調査では現在もカブトムシが密猟されていると判明。生物の多様性保全のため「(現地の)経済力を上げ、密猟せずとも生活できるように、昆虫を用いたエコツーリズムへの転換を目指せばいいのでは」と提言した。学会ではチョウの分布から「昆虫が温暖化など気候変動の深刻さを教えてくれている事例」を示した。
“昆虫王子”の原点は3歳の時。祖父に見せられたミヤマクワガタに夢中になった。「昆虫は今見つかっているだけで100万種以上。それだけの好奇心がある」と飽きることなく追いかけてきた。虫と言っても「足が6本より多いダンゴムシやムカデは大嫌い」と昆虫にこだわりがある。
一番好きなのはゲンゴロウ。昆虫食も「一通りは食べた」という。昆虫界の「さかなクンさんになりたかった」と言うとおり、好きを深掘りしたら仕事になっていた。「昆虫はただかっこいい、かわいいではなく環境の一部。昆虫を観察することで環境問題の理解も深めることができる。昆虫をキーにいろんなものを知っていただけたら」と呼びかけた。【鎌田良美】
◆牧田習(まきた・しゅう)1996年(平8)10月14日生まれ、兵庫・宝塚市出身。20年に北大卒業後、東大大学院に進み、25年に農学生命科学研究科博士課程を修了。現在は東大総合研究博物館所属。昆虫採集のため15カ国を訪れ、9種の新種を発見している。NHK Eテレ「高校講座 歴史総合」「趣味の園芸 やさいの時間」レギュラー。「昆虫博士・牧田習の虫とり完全攻略本」(小学館)など著書複数。特技は三線。ダイビングライセンス、象使いの資格を持つ。血液型O。



