女優武田久美子(58)が、23年ぶりとなる写真集「Sango」(講談社)を9日に発売する。1980年代から女優、モデルとして活躍して、21歳だった1989年(平元)の写真集で披露した“貝殻ビキニ”が社会現象ともいえる話題を呼んだ。現在は米サンディエゴを拠点に生活するが、写真集撮影のため日本に帰国。3月に沖縄・石垣島で5日間にわたる撮影に望んだ。58歳になった今も衰えない美しさの秘訣(ひけつ)や23年ぶりの撮影にかけた思い、そして子育てについて聞いてみた。3回連載の2回目。【小谷野俊哉】
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写真集「Sango」は、最初から全てをガチガチに決めて撮影したわけではない。
「コンセプトを考えて撮影に臨んでも、現場でひらめいたり、出会ったり、思いついたりすることってあると思う。だから、半分は遊びの部分を持った気持ちで、撮影に臨みました。今回も撮影最終日の前夜に、何かないかねって、みんなでいろんな意見を出し合っていたんです。影を使ってみようとか、砂を使ってみようとか。でも、切羽詰まってどうしようと思った時に、貝殻の代わりというと違うんですけど、何か残るものってないかなと。そこでふとひらめいたのが、サンゴだったんです」
サンゴに神秘的な魅力を感じた。写真集のタイトルも「Sango」にした。
「神秘的で、きれいで、ちょっと謎めいた感じもあって、化石的な部分もある。『貝殻の進化ってなんなんだろう』って、いろんなことを考えた時に、今の私だったらサンゴがいいなって思ったんです。それが、まるでお告げのように感じたんです。同行していた友人に話したら『いいね、それ』ってなって、すぐにサンゴを探しに行きました。今回は水着ではなく、オブジェとして私の体の上に飾っています」
SNSではファンから「もう一度、写真集を出して」という声が、以前から寄せられていた。
「インスタグラムや、以前はブログとか。私は毎日アップするタイプではないんですけど、アップした時にはコメントを見させていただいています。毎回と言っていいほど、『もう1回写真集を出して』というコメントをずっと見てきました。それを見る度に『ごめんなさいね、そんなもの私には出す機会はないわ』って思っていたんですけどね。出すことになって、自分が一番びっくりしています」
貝殻ビキニから37年、58歳になった。
「『58歳か』って感じです。あと2年したら60歳。シニアですよ。いたわっていただかないといけない時になりましたね(笑い)。ただ、アメリカでは、年齢は数字でしかないという考え方なんです。私もそう思っています。でも、28歳や38歳ではないので、もちろん健康には気をつけています。お友達で、早くに亡くなっている方がたくさんいますので、余計に健康というものの大切さを感じています」
8歳からモデルとして活動、13歳で芸能界に入った。1982年(昭57)には人気絶頂の“たのきんトリオ”の近藤真彦(62)の主演映画「ハイティーン・ブギ」にヒロインとして出演した。スーパーアイドルの相手役ということで、ファンから嫉妬の視線を浴びた。
「昔のことなので全部は覚えていないんですけど、やっぱりすごかったというか、ジェラシーですよね。映画の中でマッチさんが実年齢の18歳の役で、私も同じぐらいの年齢の役でした。監督がマッチさんを大人に見せたい、背も高く見せたいということでね。同じぐらいの年齢だと、女性の方が年上に見えてしまうんですよね。だから身長もまだ小さくて、4歳も若い私が選ばれてキャスティングされたんです」
映画やドラマで女優として活動する一方で、83年には14歳で「うわさになってもいい」を発売してアイドル歌手デビューした。
「あの頃って、出たらもうアイドルという感じでしたから。映画をやって、歌を出して、コンサートをやったり、ミュージカルをやったり、また映画をやったり。いろいろやっていましたね。ただ、歌は得意じゃなかった、という記憶ですね」
(続く)
◆武田久美子(たけだ・くみこ)1968年(昭43)8月12日、東京都出身。81年「第2回東大生が選ぶアイドルコンテスト'81」で優勝。82年、映画「ハイティーン・ブギ」のヒロイン。89年(平元)に写真集「My Dear STEPHANIE」発売。99年に米男性と結婚し、米サンディエゴ在住。16年に離婚。家族は長女ソフィアさん(23)。158センチ、スリーサイズB85-W58-H82センチ。血液型A。



