女子レスリングで五輪3連覇を成し遂げた“霊長類最強女子”の吉田沙保里(44)が29日、東京・池袋サンシャインシティ噴水広場で、歌手デビュー曲「I’m Here/勝ちにいく、今」の発売記念イベントを行った。
19年の引退から7年。12年に国民栄誉賞を受賞した国民的アスリートが、アイドルイベントの聖地と呼ばれる人気スポットに“霊長類最強歌手”として降臨した。
歌詞を初めて手がけ、競技人生で経験し、培ったことを詰め込んだ2曲を、等身大の言葉で歌った。「CDが発売できてすごくうれしい。多くの人に聞いてもらいたい」。作詞を手がけたのは「レスリングで多くの人に応援をされてきたので、今度は応援歌でみんなの背中を押したいと思ったから」。恋愛の歌詞は? の質問には「書けません」と恥ずかしそうに即答した。
どんな時に、どんな人に聞いてほしいのか。「I’m Here」は「勝ち負けでなく、前を向いて頑張っている人に聞いてほしい」。そして「勝ちにいく、今」は「ここぞという勝負の時に聞いて頑張ってもらいたい」と話した。
3歳から父・栄勝さんからレスリングをたたき込まれた。「お父さんの車に乗って、稽古や試合に行きました。車中で演歌を聞いて私も歌が大好きになりました」。好きな曲は島倉千代子さんの「人生いろいろ」。歌手デビューを「本当に“人生いろいろ”だなと思います」と感慨を込めた。
イベント中には、プライベートでカラオケに行く“歌仲間”の元格闘家・武尊氏(35)が花束を持って登場。「デビューおめでとうございます。いつかデュエットで1曲お願いします」と誘われたが「とてもとても」と苦笑い。歌唱後、集まったファンに「どうでしたか?」と問いかけ、「最高!」の言葉が返ってくると、満面の笑みを見せるシーンもあった。【松本久】



