堀田真由(28)が1日、都内で開催中の東京国際映画祭アニメーション部門出品の主演作「ghost/夜の果て」(27年2月11日公開)舞台あいさつに登壇した。前日10月31日に、約11年所属したアミューズを退所し、1日から株式会社Don-crewとエージェント契約を結ぶと発表後、初の公の場となった。
舞台あいさつの最後に、作品について語る中で「いろいろな経験を重ねて大人になる中で、変わらずに大切にしたい気持ち、忘れたくない感情があるにもかかわらず、時に世の中との折り合いを付けたり、譲ってしまわなきゃいけないタイミングが少なからずあるなと思っていて」と言及。「時に仕方ない、そうせざるを得ない時があると思うけれど、違和感、見過ごしてしまう寂しさみたいなものを私自身、感じていた。(演じた)ニケの本物を大切にして、追い求める気持ちを通して、皆さんの心の中にある大切な気持ちに、触れる時間を過ごしていただけたら、うれしい」と語った。
「ghost/夜の果て」は、四畳半タイムマシンブルース」で知られる夏目真悟監督(46)初のオリジナル長編劇場アニメで、15歳の少女ニケを演じる。初の声優・主演を務めた22年「ブルーサーマル」以来の声優に挑む。作品の舞台は、労働の必要がなくなり、18歳になると世界に必要な人間かそうでない人間か、誰もが「選別」される世界だ。堀田が演じるニケは、15歳で選別された特権を持ちながら、世の中とのズレや孤独を感じている。
堀田は、作品について「まず、とっても独創的な世界観で、すごく創造性豊かな脚本だったので、この力強い脚本にお芝居、負けていられないなと、すごく感じた。実際にない世界線ですけど、登場人物が人間らしく、普遍的で、いろいろなものを感じさせる」と評した。次に、アフレコについて「ニケという役は自分自身の居場所を探し、周りの人と分かち合えない孤独さを感じている少女なので、あまり感情を乗せないようにお芝居欲しいとオーダーいただきました」と夏目監督からの演出を明かした。その上で「映像の世界でお芝居しているので、感情、空気のまとい方の機微みたいなことを1番に考えますけど、今回はできるだけ感情を抜く…何なら棒読みで読んで欲しいと言われ…。感情をなくす作業が今回初めてなので、とても悩みながら、楽しく挑戦させていただきました」と振り返った。
堀田は10月31日、インスタグラムで「この度、長年お世話になりました 株式会社アミューズを卒業し、11月1日より株式会社Don-crewとエージェント契約を結び、新たな一歩を踏み出すこととなりました」と報告した。「憧れていたこの世界に飛び込むきっかけをくださり、今日まで共に歩んでくださった事務所の皆様には心から感謝しております。これまでの歩みを振り返ると、数えきれないほどの出会いと経験に恵まれ、その一つひとつが今の私をつくってくれたように思います」と、アミューズに感謝。その上で「いただいたご縁や学びを大切に、これからも一つひとつの作品に誠実に向き合いながら、自分自身の可能性を信じ、新たな挑戦を重ねていきたいと思います」と抱負をつづった。
アミューズも公式サイトで「この度、堀田真由が2026年10月31日をもって、弊社から独立し、個人として活動していくこととなりましたことをご報告いたします」と堀田の退所と独立を報告。「堀田真由が俳優として活動を始めてから約11年間、マネージメントとして携わって参りましたが、長きにわたり支えてくださっているファンの皆様および関係者の皆様に、改めて厚く御礼申し上げます。これまで培ってきた経験をもとに、更なる飛躍を目指す堀田真由を、弊社も引き続き応援して参ります」とした。
Don-crewとエージェント契約を結んでいるのは、堀田のほか上野樹里(40)大原櫻子(30)水川あさみ(43)松岡茉優(31)仲里依紗(37)板谷由夏(51)がいる。
ニケと出会う体に入れ墨を入れ続ける男マスを、高橋一生(45)が演じる。劇場アニメで声優を務めるのは、天沢聖司役で話題を呼んだ95年のスタジオジブリ作品「耳をすませば」以来32年ぶり。この日の舞台あいさつには、主題歌・挿入歌を手がけた羊文学のギター&ボーカル塩塚モエカ(30)と河西ゆりか(28)も登壇した。



