5日に石原裕次郎さん(享年52)の二十三回忌法要イベントが行われる東京・国立競技場の最寄り駅では、駅員を大増員させて大混雑に備える。主催する石原プロでは15万人の人出を想定。都営大江戸線の国立競技場駅は通常の日曜日は駅員4人のところ、5日は13人に増やした上、アルバイト4人を加え、他駅からも応援を要請して混乱に備える。同駅の駅員はサッカー日本代表戦開催日でも8人程度。同駅では「けた違いのイベントと聞いています。できるだけの態勢で安全確保に努めたい」。JR千駄ケ谷駅も通常の日曜日の3人から11人に増員。「日本代表サッカー開催日と比べ2倍以上です。高齢の方も多いと予想されますので、十分注意したい」と話した。

 法要前日の4日、国立競技場では、スタッフが最終準備に追われた。陣頭指揮をとる石原プロ小林正彦専務(73)が、菩提(ぼだい)寺の横浜・総持寺の本堂を再現した拝殿の内装のチェックや一般参列者の誘導方法の確認を各担当者と行った。「本番を楽しみにしてほしい」とセレモニーのリハーサルは非公開で行った。

 この日午前には、千駄ケ谷門前に参列希望者が列をつくり始めた。一番乗りは札幌市の主婦船橋麗子さん(74)。「これが最後だと思うと居ても立ってもいられなくて」。石原プロでは徹夜待ちの自粛を呼び掛けたが、熱心なファンが続々と詰めかけた。

 [2009年7月5日8時26分

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