歌手都はるみ(61)の元夫で作曲家朝月広臣さん(あさづき・ひろおみ)が13日午前8時15分、膵臓(すいぞう)がんのため東京・杉並区の自宅で死去した。65歳。05年6月に膵臓がんが見つかり膵臓の3分の2を切除したが、昨年11月に再発。医師からは「今年2月いっぱい」と宣告されたが、朝月さんは闘病を続け、8月下旬に「自宅で治療したい」と希望し12日に退院。帰宅翌日、千夏夫人に見守られながら静かに息を引き取った。千夏夫人は「朝まで一緒にいられましたが、別れになってしまいました。今でも大好きで尊敬しています」と話した。
朝月さんは、中学時代に歌手を志し64年に「若いんだもん」でデビュー。78年に都はるみと結婚し、81年に宮崎雅(ただし)の芸名で「ふたりの大阪」を都とデュエットし大ヒットした。82年に都と離婚。以降、作曲家として谷本知美、島津悦子らに曲を提供する一方、国内外でカラオケ文化の普及に力を入れた。都は「体調が芳しくないとはうかがっており、心配してました。『ふたりの大阪』を一緒に歌ったこと、懐かしく思い出されます。これからも、大切に、大事に歌って参ります」とコメントした。
[2009年9月14日8時3分
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