大みそかのNHK「第60回紅白歌合戦」(午後7時15分~同11時45分)の曲目が20日、東京・渋谷の同局で発表された。ヒット曲をメドレー方式で歌う嵐は、初出場としては約4分という異例の長さでステージに立つことが、関係者の話などで判明した。

 初出場の人気グループ嵐は、紅白新人としては異例の長さとなる約4分間にわたってステージに立つことが内定した。90年に長渕剛がベルリンから生中継で出演し、3曲を17分間かけて歌い、ほかの出場歌手の出番がカットされるハプニングがあったが、通常、初出場歌手に与えられる時間は1分40秒~2分前後。ベテラン勢でも3分前後が相場といわれる。嵐に紅白新人の平均持ち時間の倍にあたる約4分間も与えられるのは、NHK側が、嵐を国民的なグループと位置付け、60回の今回の目玉としてふさわしい待遇を検討した結果とみられる。

 同局はこの日、嵐の曲目を「嵐×紅白スペシャルメドレー」と発表した。井上圭輔チーフプロデューサーは「嵐は今年グループ結成10周年。デビュー曲『A・RA・SHI』から今年発表した『Believe』までを織り交ぜたものになる」と幅広く選曲することを強調した。

 デビュー曲「A・RA・SHI」は95万枚以上を売り上げる大ヒット曲で、「Believe」はオリコン年間ランキングシングル部門1位になった今年の代表曲。関係者によると、メドレーはこの2曲にさらに2曲加え、4曲になる予定で、現在は残り2曲を選曲中という。

 今年は両組合わせて5組がメドレーを歌うことが決定した。白組では嵐、SMAP、NYC

 boysのジャニーズ勢3組。NHKは今年デビューしたばかりのNYC-のメドレーについては「昭和の歌謡曲をリスペクトした構成になる」と説明している。紅組では倖田来未、AKB48の2組がメドレーを歌う。

 [2009年12月21日6時48分

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