俳優松平健(57)が「劇場版仮面ライダーオーズWONDERFUL

 将軍と21のコアメダル」(柴崎貴行監督、8月6日公開)の主題歌「手をつなごう~マツケン×仮面ライダーサンバ~」を歌うことが20日、発表された。05年の「マツケンサンバ3」以来、6年ぶり4作目の「マツケンサンバ」だが「初めて息子(4)が聞いた時、一緒に歩くとすぐに手をつないできた。まっすぐに子供たちに伝わることを実感してます」と手応えを口にした。

 松平はこの日、都内で行われた「仮面ライダーオーズ」&「海賊戦隊ゴーカイジャー」映画製作発表会見に「暴れん坊将軍」の徳川吉宗の姿で現れ、敵キャラを相手に大立ち回りを演じた。今後、主題歌を披露する際も吉宗の姿で、火野映司役の渡部秀とアンク役の三浦涼介と一緒に歌うという。

 松平にとって新たな挑戦の連続だ。日本映画史上、初めて3D撮影された時代劇となる同作品を「リアルで今までの自分の立ち回り以上に迫力がある」と評し、主題歌についても、序盤はラップで、後半はサンバという斬新な構成を気に入っている。「のっけがラップで、どうしようと思ったんですけど、私の歌うところはラップの後に楽しく踊るサンバでした。東日本大震災を乗り越えようと、日本がひとつになって助け合っていこうというメッセージが詰まっている」。

 昨年11月に妻松本友里さん(享年42)を亡くし、男手一つで育てる息子が支えだ。「(出演を)自分の子供に伝えた時は『将軍が仮面ライダーと一緒に戦うなんてすごい』と、とても喜んでくれて役者としても父親としてもうれしかったですね」。ヒーローとともに戦う57歳は息子にとってもヒーローだ。【村上幸将】