米ディズニーの大作アニメ「アナと雪の女王」(クリス・バック、ジェニファー・リー両監督)が外国作品賞に選ばれた。国内興収は254億円を超え、「千と千尋の神隠し」(304億円)「タイタニック」(262億円)に次ぐ日本歴代3位。主題歌「Let

 it

 go~ありのままで~」をはじめ、美しいメロディーの劇中歌が話題を呼び、歌を目当てに何度も劇場へ足を運ぶリピーターまで出て社会現象となった。エルサ、アナのドレスなど関連商品も軒並み売れた。日本版主題歌を歌ったMay

 J.が、大みそかのNHK紅白歌合戦初出場を決めるなど「レリゴー旋風」はまだ止まりそうにない。

 ▼アナと雪の女王

 アンデルセン童話「雪の女王」の世界観を映画化。触れるものを凍らせる力を持つ王家のエルサは、魔力を抑えることができず、世界を氷に包んでしまう。山にこもって1人暮らしを始めたエルサを救おうと、妹アナが雪山へ向かう。クリス・バック、ジェニファー・リー両監督。

 ▼外国作品賞・選考経過

 福岡翼氏が「チョコレートドーナツ」を強く推した。「派手でもないが最後の一言に強烈な皮肉が込められている」。神田紅氏も「今年最も印象に残った」。「アナと雪の女王」も「すばらしい内容。映画界全体を元気にした功績は大」(林雄一郎氏)と高評価。両作の決選投票で「アナ雪」が過半数を獲得した。