佐藤二朗(52)主演のNHK連続ドラマ「ひきこもり先生」で、佐藤演じる上嶋陽平の娘・ゆい役を好演した女優吉田美佳子(22)。演技に関しては舞台発で映像界に入った注目株が、佐藤から受けた影響や女優人生について語りました。

NHK土曜ドラマ「ひきこもり先生」で佐藤二朗演じる主人公の娘役を好演した吉田美佳子(2021年6月撮影)
NHK土曜ドラマ「ひきこもり先生」で佐藤二朗演じる主人公の娘役を好演した吉田美佳子(2021年6月撮影)

吉田美佳子(よしだ みかこ)のプロフィール

  • 1999年(平11)3月30日、東京都生まれ。
  • 14年に現事務所にスカウトされ、同年の舞台「つか版・忠臣蔵~大願成就討ち入り篇」で女優デビュー。15年に映画「罪の余白」で映画デビュー。
  • 舞台「AZUMI幕末編」「フラガール」など、ドラマはNHK「トクサツガガガ」、同「パラレル東京」、日本テレビ系「トップナイフ-天才脳外科医の条件-」などに出演。
  • 21年3月にデジタルシングル「やっぱり」で歌手デビュー。
  • 特技は合気道、バドミントン、クラシックバレエ。159センチ。血液型A。 

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  • 「ひきこもり先生」で、佐藤とは十数年会っていない親子役を演じた。コロナ禍の影響もあり、撮影現場が「初めまして」だったが「二朗さんと、ちゃんとコミュニケーションできているなってすごく感じました。相手からもらう、それで芝居なんだって学びました」。ある難しいシーンで1度OKが出た後に、もう1度撮り直すことになった。「もう1回できるかちょっと不安だったんですけど、二朗さんが『大丈夫、今のすごく良かったからこのままやれば大丈夫だよ』っていってくださって。それにすごく救われました。やりやすい環境をつくってくれました」と感謝。大先輩の佐藤について「二朗さんは普段楽屋にいるときは二朗さんなんですよ。めちゃくちゃおもしろくて、あんまり話したことない時でも話を振ってくれたり。(佐藤が)来るだけで明るくなる。本当にすてきでしたね。撮影を一緒にやったのは3日くらいでしたが、その主役のあり方というか、すごく学びました」と大きく影響を受けた。
  • これまでは舞台を中心に経験を積んできた。「(デビュー作では)右も左も何も分からず稽古場で『これ言って』って言われて(セリフを)言う、みたいな。でも体育座りで稽古をずっとみていても飽きない。その時、たった1行のセリフでも何回も練習して、稽古が終わった後もずっと合わせ稽古している方たちがいて、こんなベテランの人でもこんなに練習するんだって思いました。今でも肝に銘じています」と、演じることへの熱量に圧倒された。
  • 近年は映像作品も増えてきたが、舞台での経験は生きている。「舞台は稽古で何回も試せるし、練習して役を作り上げていく。そういう姿勢は今後、映像をやっていく上でも通用するなって思います」。
  • 初主演舞台「リボンの騎士-県立鷲尾高校演劇部奮闘記2018-」では演技の新たな魅力に取りつかれた。「それまでは、言われたことをやって楽しいという感じだったんですけど、(リボンの騎士では)初めて自分からこうやりたいっていうのがあって、稽古で試したら笑いが起きたりして、初めて自主的にこうやりたいっていうのができた。それが認められたのが快感でした」。
  • 所属事務所社長の影響ではまっているボクサー役やコメディーもやってみたいと目を輝かせる。インドネシアの映画作品に出演経験もあり海外も見据える。「(撮影時に)言葉は通じなくてもリハーサルでお父さんが泣いて私が泣いて、監督が泣いたっていう話があった。自分を信じて、磨いていけば世界でも通じるんだなってすごい自信になった」。
  • どんな女優になっていきたいのか。「やっぱり年を重ねて、求められることが変わると思う。自分も変わってくる。その時に、その時の自分の良さを出せるようになっていきたい。吉田美佳子にしかできない役みたいなものが、その年その年で『こんな魅力もあったんだ、こんな役もやらせたい』って思われるような女優さんでありたいと思います。生涯女優で!」。
  • チャームポイントは前髪を上げておでこをみせるヘアスタイル。