東京都議会は2日、本会議で各会派による代表&一般質問が行われた。前日1日に自民党に離党届を提出した小池百合子知事の答弁に、都議会自民党から激しいやじが飛び、両者の対決姿勢激化を印象づけた。

 代表質問に立った自民党の高橋信博都議は、冒頭から「都政はすべての時間軸を2020年に備えているが、知事は前任者との違いを強調するあまりに、根底から覆そうとしている」と、小池氏の政治手法を厳しく批判。築地市場の豊洲移転の延期や、2020年東京五輪・パラリンピックの費用負担問題などに対する小池氏の対応を批判すると、自民党席から「そうだそうだ」と、やじが飛んだ。

 小池氏が自民党に離党届を提出したことについても、「『決められない知事』の象徴的な問題だ」と踏み込んだ。

 小池氏は淡々とした様子で答弁。演壇に立った際、拍手は起きなかった。五輪費用負担に関し「時間はかかったが、都が主導的に(議論を)進めた」と述べると、自民席から苦笑が起きた。「答えていない」などのやじが激しくなり、川井重勇議長が、「ご静粛に」と呼び掛ける場面が、自民党との質疑だけで2度あった。