「説明も謝罪もしない。お友達のメディアでは話をする。そういう総理の姿に、正直幻滅している」

 民進党の蓮舫代表は26日、都内で「共謀罪強行講義!加計・森友疑惑徹底追及」と題した街頭演説を行い、加計学園問題で野党が求める臨時国会開会に応じない自民党や、説明の機会の1つである東京都議選(7月2日投開票)の街頭演説に登場しない安倍晋三首相の姿勢を、強く批判した。

 野党は、衆参両院議員のいずれか4分の1以上が求めれば、政府に国会召集の義務が生じる憲法53条の規定に基づき、臨時国会招集を要求。自民党は応じる構えをみせていない。ただ、首相は19日の会見で、「(新たな)指摘があれば説明責任を果たす」と明言。その後、首相側近の萩生田光一官房副長官の働き掛けがあったとする新たな文書が発覚している。

 蓮舫氏は「立法府もいよいよ、総理の私物化になってきたのではないか」と指摘。「総理は(首相動静によると)昨日は1日家にいた。表に出て堂々と話をすればいいのに、しないのは都合の悪いことがあるからではないか」と、かみついた。

 「国会から逃げて、街頭にも立たず、しかし自分のシンパが多い講演では、べらべら話をする」とも指摘。「安倍総理は、強いリーダーだったのではないか。説明もできず、逃げている総理の姿勢は、絶対に許してはならない」と訴えた。