元宮崎県知事の東国原英夫氏(59)が1日、ツイッターを更新し、金子恵美総務政務官(衆院新潟4区)が、保育所への子どもの送り迎えなどで公用車を使用した件について「何回も言うが、今回の問題は、子育て論では無い。高潔たる国会議員の意識の在り方と公用車の在り方(税金の使い方)の問題である」と指摘。「僕は、そもそも政務官には運転手付きの公用車(高級車)等必要無い」「もっと言うと政務官自体(その役職自体)が必要無いと思っている。たかだか政務官くらいを下手に厚遇するから、長靴バカ政務官等の輩が出て来るのだ」と持論を展開した。

 東国原氏は30日にツイッターで、金子氏の問題について「公用車を子供の送り迎えだけでなく、母親の東京駅までの送り迎えにも使用していた。政治家として、公務・政務・私生活の区別を付けていない由々しき事態。その特権階級的行動と意識に問題がある」、「総務省公用車運用規定にはギリギリ抵触しない、かもしれない。しかし、だからと言って、この運用・使用で良いのか(中略)政治家としての感性・資質を疑う」などと批判した。

 その後、金子氏がブログで謝罪したことを引き合いに「金子議員が、朝、赤坂・永田町をベビーカーを押して一生懸命通勤する姿を見て、道行く人々は心の中で『頑張れ』とエールを送るに違いない。そして、全国の働くママ達の励みになるに違いない。そうやって、政治は人々の信頼を得て行くものなのだ」、「僕は、金子氏に保育園まで歩けとは言っていない。『これからは歩いて行く』と言ったのは御本人である。その意思は尊重したい」と金子氏の判断を評価した。

 その上で「僕が言っているのは、公用車に子供や母親を乗せるのはいかがなものかと言っているのだ。一部の意見に『通勤路であれば構わない』とある。それを拡大解釈すれば、通勤路であれば、友人知人等誰でも乗せて良い事になる。総務省も、今のところ、運用ルールを変える考えは無いが、運用には厳格を期したいとしている」、「容認する意見が一部にある事にちょっと驚いたが、それも民主主義国家。容認する意見に『仕事をちゃんとしていれば…許されて良いのでは』というのがあったが、そう言う方は、是非、金子議員の平素からの仕事内容・実績・業績を調べてみましょう」(コメントは原文のまま)と提言した。