公式戦29連勝の新記録を樹立した将棋の最年少プロ、藤井聡太四段(15)が5日、地元に近い愛知県春日井市で行われた夏休みイベント「かすがいキッズ☆将棋フェスタ」にゲストとして参加した。約420人が見守る公開対局では都成竜馬四段(27)に敗れ、プロ初の“連敗”を喫した。

 イベントは同じ杉本昌隆七段門下の姉弟子で、同市広報大使の室田伊緒(いお)女流二段(28)が企画した。「幼い時の藤井四段のほっぺたを(両手で)ぷにゅぷにゅしていた」と話すと、会場は和やかなムードに包まれた。

 同市に隣接する瀬戸市に住む藤井は「熱戦を繰り広げたい」とあいさつ。終局後は、前日4日の王将戦1次予選決勝(対菅井竜也七段)と合わせ、2日連続の黒星に「形勢を損ねて、完敗になってしまって残念」。それでもファンに披露した感想戦ではリラックスした表情を見せ、姉弟子とともに対局を振り返った。