東京・有楽町の「広島ブランドショップTAU」では19日、セ・リーグ優勝と37年ぶりの連覇を祝う「広島東洋カープ優勝記念イベント」が開催され、「神3」の1人、大井智保子さん(34)らカープ女子9人が鏡開きで優勝をお祝いした。

 大井さんは、「カープ女子」が14年新語・流行語大賞を受賞した際、登壇した美女3人「神3」の1人。広島が連覇を達成し、2年連続で同イベントに駆けつけた。「今年は主力にけが人が出て何度も絶望しましたが、その分みんながカバーしていました。本当の強さを見られたと思います」と笑顔。この先のクライマックスシリーズ(CS)、日本シリーズもできる限り現地で観戦する予定だ。

 両親がインド人で、山口・岩国市出身の後河内(うしろごうち)ソニアさん(43)は「20代のころ、職場の人と広島市民球場に行って、カープファンになりました。選手たちは自分の子どもみたいな存在です」と目を細めた。中でもエルドレッド選手(37)は米フロリダ国際大の後輩。ファン感謝際などでも話したことがあり、応援しているという。

 広島の特産品などを扱う店舗前では開店前から、昨日のビールかけで選手たちが着用した「ビールかけTシャツ」など優勝記念グッズを求める広島ファンの行列ができていた。中には午前6時半から並んでいたファンもおり、開店は通常より30分早い午前10時になった。

 埼玉県在住の会社員男性(33)は「昨年の優勝翌日は昼ごろに来て(Tシャツが)完売していたので、『今年こそは』と開店前には来たのですが…。2時間待ちました」と疲れた表情。正午ごろには、約300人が店の前で列をつくっていた。

 店長の村上祥平さん(31)は「昨年(の優勝翌日)は休日で、球場が東京ドームでした。今年は平日ですが、負けないくらいの勢いがあります」と驚いた表情。それでも昨年の経験を生かし、商品の入荷数を増やすなどしてスムーズに対応できているという。「今年こそは絶対日本一!もしなったら、またお客さんに喜んでもらえるようなイベントを考えます」と力強く話した。