2017年の漢字は「北」。日本漢字能力検定協会は12日、2017年の世相を1字で表す「今年の漢字」を京都市の清水寺で発表した。日刊スポーツでは恒例の各界著名人の今年の1字を紹介します。

 今年10月の衆院選では、ベテラン議員の引退が相次いだ。平沼赳夫氏、高村正彦氏、丹羽雄哉氏、谷垣禎一氏…。中でも13期連続当選の亀井静香氏(81)は、歯に衣(きぬ)着せぬ発言と、エルメスのネクタイで食後の口元をぬぐう飾らない人柄で慕われた名物議員だった。亀井氏を訪ね、今年の漢字を問うと「貫」と、勢いよく書いた。

 家訓で、座右の銘でもある「至誠一貫」からの一字。「誠を持つのは持てるが、それを貫くのは難しい。1字選ぶなら『貫』なんだ」とまっすぐ目を見て話した。79年から13期38年間の国会議員生活を「『功無きを恥ず』ですよ」と笑う。「だから、まだやるんだよ。再出発だ」と意気込んだ。

 年明けには韓国の文在寅大統領に会い、北朝鮮にも入り、緊迫する北朝鮮情勢問題に取り組む。「日本人として、やるだけのことをやるんですよ。やらなければ分からない。これが私の生き方だからしょうがない」と力を込めた。