当たると評判のみずほ総合研究所の「とんでも予想」2018年版が、このほど発表された。「日経平均は3万円を突破。ジュリアナ東京が復活し、繁華街ではタクシー拾えない」と、80年代のバブル再来を予想した。お笑いタレント平野ノラ(39)のバブルネタそのまま、ワンレン、ボディコン、肩パッドも30年ぶりに帰ってくるのか。

 「とんでも予想」は、可能性は低いが、発生・実現した場合、重要性が高い事象を毎年末に10項目発表している。可能性は低いといいながら、2016年は共和党の予備選前の段階でトランプ氏の大統領当選を予想。ルセフ・ブラジル大統領の弾劾と消費増税再延期も的中した。今年も米国のダウ平均2万3000ドル台、英国の解散・総選挙、北朝鮮の孤立化と経済制裁強化を的中させている。

 来年は「80年代」がキーワードになる。「日経平均3万円突破。高級車やクルーザーが飛ぶように売れ、ジュリアナ東京が復活。繁華街ではタクシーが拾えない」としたほか、シルクロードブーム再燃、五輪効果によるウインタースポーツブームをとんでも予想した。

 専務執行役員でチーフエコノミストの高田創氏は「世界的な景気回復、株高で高揚感が出てきました。バブル崩壊以降、日本だけが雪の世界に閉ざされていましたが、ようやく夜明けの兆しが見えてきました」と話す。来年はリーマン・ショックから10年で「世界的にも喪明け」だという。

 昨年、平野ノラで火が付いたバブルブームは、今年、大阪府立登美丘高校の「バブリーダンス」で「ダンシング・ヒーロー」(荻野目洋子)のリバイバルヒット(レコード大賞特別賞受賞)に進展した。JR東日本は原田知世の「私をスキーに連れてって」(87年)の公開30年とJR発足30年記念で「私を新幹線でスキーに連れてって」キャンペーンを開始した。岩手の安比高原は荻野目、globeのマーク・パンサー(47)、MAXらを招いて23日から3月24日まで「安比バブリーディスコナイト」を開催する。まさに「バブルはそこまで来ているゾ!」(平野ノラ)。

 失われた20年を経て30年ぶりに「おったまげー」「ケツカッチン」の世の中が本当に帰ってくるかもしれない。【中嶋文明】