東京都の小池百合子知事は12日の会見で、上野動物園のジャイアントパンダの赤ちゃん、シャンシャンと母親のシンシンの観覧方法を変更し、多くの人が観覧できるよう、2月1日から大幅に拡大する方針を明らかにした。

 時間は、現在の2時間半(午前9時45分~午後0時15分)から、7時間(午前9時45分~午後4時45分)へ、4時間半拡大。現在の事前抽選方式も、当日の先着順による整理券方式に、当面の間変更する。このことで、現在1日最大で約2000人の観覧人数が、約9500人へ、7500人分増える見通しだ。

 整理券は上野動物園の東園・五重塔前で配られる。観覧可能な時間は1人あたり1~2分と、従来と変わらない。

 小池氏は「これまでは午前中に限定し、(観覧方法も)抽選にしてきたが、シャンシャンの健康状態も良いため、2月以降は延長拡大する」と説明した。公開エリアも室内に加え、屋外放置場にまで広げるという。

 小池氏は「多くの皆さんにシャンシャンの成長を見守っていただきたい。よりふれ合うチャンスが増えるので、どうぞ上野に見に来ていただきたい」と述べた。これまで観覧が制限されてきたのは、母子の健康状態に配慮する面もあったが、「シャンシャンはすくすく育ち、健康に問題はないだろうと。考えてみれば、野生のパンダもいる。シャンシャンも、観覧時間の延長に耐えられるだろういうことになった」と述べた。

 今月23日から31日については、観覧時間が午前9時45分から午後2時15分まで延長されることが、すでに発表されている。